情熱効果あり

「健、すごいな。これから、合コンだなんて、どれだけ元気なんだよ。俺はクタクタだ」


「クスッ。健くんらしいですよね。私もくたくたですよー。哲志先輩、そろそろ終わりますか？」


「あとこれだけで終わりだから、もう少し待っていて。麻衣、どこかでご飯食べて帰る？」


「あー、今日は真っ直ぐ帰ります。家でちゃんこ鍋を用意しているみたいなので。ごめんなさい」


お母さんからメールが届いていた。でも、お姉ちゃんたちが来ていて、蓮と蘭が待ちきれなくて先に初めているらしいから、そんなに慌てることもない。


「いや、別に謝らなくてもいいよ。夕べ、あまり寝てないから、疲れただろ？今日はゆっくり休んだ方がいいしな」


夕べ…昨夜のことを思い出すと恥ずかしくなる。哲志先輩が時間をかけるから、睡眠時間が短くなってしまった。

でも、不思議と疲労感よりも充実感の方が強かった。