情熱効果あり
「開けますねー」
薫さんが入り口の鍵を開ける。
うちの薬局の隣りには、小児科があるので、そこからの患者さんが多く来る。
小児科が9時に開院するので、同じ9時に開局する。
といっても…病院での診察が終わってから患者さんが来るので、一番早く来る人でも、開けてから10分は過ぎる。
「そういえば、哲志先輩。明後日のOB会、参加しますか?」
「する…」
短く簡単な返事。
哲志先輩は、学生時代から可もなく不可もない男だなんて言われていたそうだ。
何の特徴もない普通の人ということらしい。
同じサークルだったけど、私が1年の時に哲志先輩は4年だったから、ほとんど会うことはなかったし、実をいうと大学時代の哲志先輩の記憶がないのだ。
この薬局に入って、同じ大学で同じサークルだったことを知って、驚いたくらいだ。
それに…
「俺は、知ってたよ」
薫さんが入り口の鍵を開ける。
うちの薬局の隣りには、小児科があるので、そこからの患者さんが多く来る。
小児科が9時に開院するので、同じ9時に開局する。
といっても…病院での診察が終わってから患者さんが来るので、一番早く来る人でも、開けてから10分は過ぎる。
「そういえば、哲志先輩。明後日のOB会、参加しますか?」
「する…」
短く簡単な返事。
哲志先輩は、学生時代から可もなく不可もない男だなんて言われていたそうだ。
何の特徴もない普通の人ということらしい。
同じサークルだったけど、私が1年の時に哲志先輩は4年だったから、ほとんど会うことはなかったし、実をいうと大学時代の哲志先輩の記憶がないのだ。
この薬局に入って、同じ大学で同じサークルだったことを知って、驚いたくらいだ。
それに…
「俺は、知ってたよ」