情熱効果あり
突然どうしたのだろう?おかしな哲志先輩がまだ続いている。

酔っぱらいはあまり相手にしないほうがいい。


絡む人ではないけど、今夜の哲志先輩はおかしいから、絡んでくるかもしれない。

私はそっと隣りとの空間をさっきよりも多く作った。狭い車内では限界があるけど、少しでも離れてみようと思った。


「どうして…俺を避けるわけ?」


そっと作った空間は、ばれていた…。

横を見ると軽蔑したようなら目で見ている。いけないことをしたつもりなんてないけど、何だかいたたまれなくなる。


「いえ、別に避けてなんて…」


「まあ…どうでもいいけどね」


「はい?」


こっちが一瞬動揺したというのに、興味なんてないという感じで目を閉じてしまった。


よく分からないけど、寝た?追及されないのは良かったけど、

車内は静かになる。


道順から行くと、哲志先輩のマンションが先になる。

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