情熱効果あり
半分ほど食べて、お腹が落ち着いたところで冷たい水を飲む。


「美味しいです!生き返りましたよー」


「フフッ、大げさね」


ピンポーン


「はーい」


誰か来たようで、局長が玄関に向かう。私は残りのカレーを食べる。


「あれ?誰かいるの?」


ん?誰かあがってきたの?声は男の人だ。


「うん、一緒に働いている子で、麻衣ちゃんっていうの。麻衣ちゃん、この人…藤田さん」


「あ、どうも。藤田といいます」


「はじめまして。高見と申します」


何の前触れもなく突然紹介された。紹介の意味が不明だけど、とりあえず挨拶はする。


30代半ばくらいの落ち着いた感じの人だ。

局長がカレーを用意するからと私の前に座らせる。


カレーを食べながら、ちらちらと見てみた。どこかで見たことのあるような気がする。


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