情熱効果あり
♪~♪~♪


「…はい…」


「起きてるか?」


「誰…?」


「ちゃんと朝ご飯食べろよ。ちゃんと時間に外にいてね」


「は?…」


ガバッ!


目覚まし時計をちゃんとセットして寝たのに、それが鳴るより前に電話がなった。


切れたスマホの着信履歴を確認する。


「やっぱり…哲志先輩…」


ご丁寧にわざわざモーニングコールをしてくれたのは、紛れもなく哲志先輩だった。

昨日、寝坊したから心配してくれたのだろうけど、早いよ…。


私のセットした時間よりも15分も早い。

15分損した気分だ。


でも、もう一度寝ることも出来ない。ここで寝てしまったら、また寝坊する恐れがある。

仕方なくキッチンへ行き、パンをトーストする。
あとは…サラダがあればいいかな。


普段のご飯はお母さんに任せっきりだから、料理は苦手な方だ。


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