情熱効果あり
「おはようございます…」


予定よりも早く起こされた私は機嫌が悪いから、少し挨拶もぶっきらぼうだ。


「おはよう。ちゃんと朝ご飯食べた?」


「食べました…」


「何食べた?」


「バタートーストとサラダ…」


「少ないな。だから、元気がないのか?」


機嫌が悪い私を元気がないと思い、心配してくれているようだ。


「別に朝ご飯のせいではなくて…」


「具合が悪いのか?…ん?熱はない…か」


突然おでこにひんやりした手を当てられた。

びっくりして一瞬、動きが止まってしまった。


「どうした?」


まだ心配している。


「どうもしてません…早く起こされたから眠いんです」


「早くはなかっただろ?俺はあの時間よりも30分前から起きているし」


「そんな早くに起きて、何してるんですか?」


「普通に動いているだけだけど」
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