情熱効果あり
食べていた手を止めて、顔を私に向ける。

何かおかしなこと言った?


「フッ、哲志くん、どうしたの?」


お兄さんがなぜか笑っていた。笑ってしまうほどおかしなことを言った?


「あ…いえ」


止めていた手が再び動き出す。

何だったのだろう?特に意味はなかった?


「お腹いっぱい!さとしくん、食べ終わったら、電車であそぼうよ」


食べ終わった蓮が哲志先輩の腕を引っ張る。


「うん、じゃあ待っていてくれる?」


「はーい」


「ごちそうさま!」


蘭も食べ終わったので、2人はアニメのDVDを見始めた。

大人たちはまだのんびり食べているし、料理もまだ残っている。


「これ、美味しいですね」


「あ、あたしもこれ好き。カマンベールチーズだよね?」


「そうよ。チーズをベーコンと大葉で包んで揚げたの」


「へー、ワインにも合いそうですね」






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