素直になれない者同士の恋






「え?」


もう少し生チョコ食べたいのかなと思った私はまだ作ったのが残っているよ持ってこようか、と言うといずみは首を横に振った。



「そーじゃなくて、お前が欲しいの。」


「えっ!な、何言って……んっ。」



唐突な言葉に慌てている私をよそに私の口を塞いだいずみ。

口の中に甘さが広がる。


それは、いずみのキスが深い所為。


チョコと、いずみの甘い感触。


胸が破裂してしまいそう。



ふと、いずみが口を離し、お互いの瞳がぶつかり合う。


その途端、なんだかくすぐったい気持ちになって目をそらした。




いずみに捕らわれてしまった私。



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