あの人は俺たちの兄だった。
『兄弟!?』
俺と葎の声が重なる
「ほら、同じ苗字の神代だろ?」
「で、でも臣兄と榛眞先生全然似てないよ」
「そりゃぁ、血はつながってないからねぇ。ちなみに俺が一つ下の弟」
いつものペースで榛眞先生がそういった
血の繋がっていない兄弟
そういえば臣さんが言っていたかも
血のつながっている兄弟とそうでない兄弟がいる・・・って
「まぁ、そんな話は今はどうでもいいよ。学校側のやつと刺した奴はどこにいるわけ」
臣さんが少し怒ったように榛眞先生に言った
それに榛眞先生は一切動じることもなくさらっと答える
「それならたぶんそろそろ保護者連れてくるんじゃない?そのあとはもちろん警察行きだと思うけどね」
「はっ、警察行きくらいじゃ済むかよ」