あの人は俺たちの兄だった。
「瀧野の兄・・・信じられない、そんなこと」
「臣兄さんは確かにこの二人と血がつながってますよ、義弟である俺がそれは保障する」
「神代先生!?先生はこの人と」
「弟ですよ、まぁ血はつながってませんけど」
榛眞先生は大したことでもないというようにいつもの調子で答える
またも固まっている校長たちに臣さんはまた鋭い目を向けた
厳しく、責めるような殺意にもみた瞳
「この話はもうこんなものでいいでしょ?さぁ、あんたらはこれをどう謝罪してくれんだよ。あんたらはうちの大事な弟たちを傷つけた」
「そ、それは慰謝料でもなんでも、許してもらえるなら」
「学校側もなんでもします。ですから警察沙汰は勘弁してもらいたい」