あの人は俺たちの兄だった。
こいつらは表での名文ばかりを考えてる
俺に本当に悪いなんて思ってない
自分たちの名誉が傷つくのだけを恐れているんだ
「金?警察沙汰はごめん?ふざけたことを言うんですね、あなた方は。
言っておきますがあなた方がしたのは梓のこの目に見える傷だけではない。
あんたたちは弟たちの心に一生消えもしない傷をつけたんだ!
その意味が分かるか!?それがどれほど重く、罪深いことか理解してんのか!」
あの臣さんがどなってる
俺たちのために怒ってくれるひとがいる
嬉しい、こんな人がいるなんて・・・俺たちにはそんな人、今までいなかった
「それは・・・」
「ならどうすればいいというんですか」
「・・・そんなこと俺が知るわけがないだろ。だが・・・覚悟しておくことだ。あんたら親子にも、学校側にもそれ相応の報いが来るだろうさ」