あの人は俺たちの兄だった。
「あと、義母さん。いや、叔母さん。叔母さんには申し訳ないと思ってる。叔母さんをそこまで狂わせたのは俺たちなんだよね、俺たちの存在が叔母さんを今の姿にさせてしまった。ごめんなさい、でも俺は叔母さんにも感謝してるんだ。なんだかんだ言って俺たちの食費も学費も叔母さんはしっかり出してくれてた、食べてこれたのも学校に通えてたのも叔母さんのおかげだ。叔母さんの人生を狂わせてごめんね。
でも、これだけはしっていてほしい。俺たちは・・・叔母さんが憎かった、でも叔母さんの優しさもわかってたから、叔母さんは母さんと同じ温かさを持ってたと思うよ」
優しいときの叔母さん、それは母さんを思わせてくれた時もあった
この人は温かい心を持ってたのを知ってる
母さんのお姉さんが悪い人なわけないもんね
「叔母さんが母さんと同じ温かさをもって、また会えるのを待ってる」
俺は今笑えてるかな?
この人たちに向かってちゃんと笑えてるんだろうか
俺にはそれがわからない
けど、俺はこれだけは伝えたかった
「今まで有難う、義母さん、義父さん」