私はキミの着せ替え人形。
アトリエにはいろんな生地があった。
「サイズは計り終わったから…生地選んで。」
「うん!いっぱいあって迷うなぁ〜!!
ん〜じゃあ、メインはこの生地でリボンはこれ!」
私が選んだのは、黒地に白のデイジー柄の生地だ。リボンは白にした。
「この生地ね。お茶出すから休んでてよ。」
「ありがとう。」
南雲君がデザインをしている間、私は
リビングで紅茶を飲みながらくつろいでいた。
部屋を見渡すと1つの部屋が目に入った。
「あの部屋…ドアが少し開いてる…閉めてこようかな。」
開いてるドアを閉めようと部屋に近づいた
私は気になって、中を覗いた。
その瞬間、体中に痺れが走った。
……………何体もの人形が、こちらを見ていたのだ。