拝啓、浅葱色の貴方達。【短編】
────────それから10年。
10年間刀を持ち続け、日々修行をした私は
誰にも劣らぬ程のうでになった。
すれ違う男達は皆私を見てニヤニヤとする。
そして私に近付き、こう言う。
「嬢ちゃん、刀なんて持って物騒だね。」
「女は女らしく、媚売ってきなよ。」
─────────と。
これまで何回も同じ事に合った私。
今日もまた、長州の奴等への復讐をする。
『私は貴様等などに殺られはしない。
…………いくぞっ!!』
……………一瞬後、その場には浪士の骸。
勿論、私が倒しただけ。