拝啓、浅葱色の貴方達。【短編】
暫く放心し、ハッとなって慌てて聞き返す。
『どういうことですかっ??!
今が大事な時なのにっっ!!』
「うるせぇっ!!
女は足手まといなんだよっっ!!!!
……………そしてこれは、局長、副長命令だ。」
『───────っ!!!!
……………そうですか。分かりました。
如月紗奈。新選組を脱退します。』
……………失望した。
やはり私は何処へ入っても愛されない。
……………………局長、副長命令を出されたら
脱退せざるを得ないじゃないか…………。
─────この日をもって私は、
ただの如月紗奈、になった。