【ミドリガメ日記】みーちゃんと私
7 ちびちび危機一髪! 後編
ああ。思えば短い人生だった。
ミドリガメの寿命30年。そのうちのわずか4ヶ月あまり――。
ホーム・センターで、みーちゃんと目があって数週間。
たくさんお日様も浴びられたし、そんなに悪い人生でもなかったかも……。
私は、走馬灯のように甦る思い出にひたって……。
「ちびちびちゃ~ん! 大丈夫~?」
でかでかちゃん。大丈夫なわけないで……ん?
「あれ?」
身体に痛みがない。重傷過ぎて、痛みを感じないのかしら?