キミと奏でる恋模様。
タクシーを1時間くらい乗り、ようやくこれから住む家に到着した。
家は都心から少し外れた閑静な住宅街にあった。
アリスと杏里、2人で住むには十分なくらいの広さがあった。
家具は父が揃えたのか、すぐに生活が始められるようになっていた。
「はぁぁぁ…疲れた…」
アリスは自分の部屋に入るなり白いふかふかのベッドに倒れこんだ。
アリスの部屋の家具は白で統一してありとてもオシャレであった。
「もう明日から学校なのかぁ…」
こんなに疲れているのに学校なんて…
アリスはため息を零した。
ずっとベッドでごろごろしてるわけにもいかない。
アリスは渋々と立ち上がるとウォークインクローゼットを開けた。
中には大人っぽいワンピースやいつ着るのか分からないふりふりひらひらのお姫様みたいなドレスもあった。
「絶対パパの趣味だね…」
ウォークインクローゼットを閉じて部屋の中を見回す。
ベッドに机、ソファ、本棚、チェスト、ドレッサーなど生活するのに必要な家具は一通り揃っているようだ。
「ふぅ…お腹も空いたしリビング行こう」