バレンタイン【短編】





急いで走ってやっと階段が姿を現した。





既にこの時点で、私の意気は上がっていた。はぁ……はぁ……っと息を整えながら階段を見る。




すると、桜庭君が階段を下りている最中だった。




今だ!!




私は突進するかのごとく走り、彼の背中にチョコを押し付けた。





――ズルッ





「うわぉっ!!」





え??




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