バレンタイン【短編】
ごめんなさい。でも好きです
◆
職員室の先生に事情を話して、桜庭君を保健室まで運んでもらった。
保険医の先生は、外傷はないしまず大丈夫だろうと私の肩をポンポンッと叩いた。
それでも罪悪感は消えない。
人殺し未遂だ……。ズーーンッと落ち込みながらベッドで眠る桜庭君の近くにイスを持ってきて座る。
目が覚めたら私校舎内引きずりまわされるかなぁ……。
遠い目をして違うことを考えても涙は止まらない。