バレンタイン【短編】





「おい。邪魔になってるだろ……つーか邪魔、どけろ」





背後からハスキーボイスが聞えた。





振り返ると、彼は立っていました。





真っ白な肌。見たものの視線を集める艶やかな金髪。見つめられたら恐怖で全身が硬直するほどの切れ長な青い目。




噂で聞いたことのある人だ。





そのとき私は、彼から目がはなせませんでした。





< 5 / 37 >

この作品をシェア

pagetop