裏の顔


翌日、弥生の態度はとてつもなく変だった。私が話しかけても上の空。そして目を合わせてくれない。こんな風になる原因は1つしか考えられなかった。






授業中に恨みを込めて優くんを睨んでも笑みを浮かべてかわされるだけ。どうしてこんな事になってしまったのか。元凶は豹変してしまった彼の態度と拒め無かった私のせい。






私は優くんに文句を言うべく放課後の生徒会室に押しかけた。ノックもせずガラッと勢いよく扉を開けるとそこには生徒会のメンバーが揃って会議をしているではないか。






「悪いけど、あとにしてもらえるかな」






「あ…。す、すみませんでした」






真面目モードの優くんからビシッと言い渡されてしまい、恥ずかしさと情けなさで心が折れてしまった。






とぼとぼと生徒会準備室に入り椅子に腰を下ろした。私ったらなんで会議中の札を見落としたんだろう。







きっとみんな変なやつだと思ったに違いない。それを考えただけでここから消えて無くなりたい。私は頭を抱えて落ち込んだ。


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