不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
「明里!宿題見せて。」
「また?
なんで家で自分でしてこないの?」
「いいじゃん!
お前のノート、字も綺麗だから見やすいし。」
「理由になってないでしょそれ。」
「ははっ。ばれた?」
わたしの方をちらっと見て微笑むと、
再びノートのほうへ視線を戻す。
颯真とわたしは中学になってからも友達関係は変わりなくて。その関係に…どこか気持ちの違和感を感じ始めたのも、この頃だった。
その気持ちの違和感に答えを出せたのは……
ある日の出来事。