不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~






―――――――――――………………





「いいの見つかってよかったね!悠里!」





「うん……!
背中のリボンが結べないときは、どうなるかと思ったけど……」






買い物からの帰り道。
佐奈は駅前にまだ用事があるからと別れ、悠里と2人で帰宅中。






悠里の水着は背中を自分で結ぶタイプ。






水玉模様の、悠里にピッタリの柄。






「颯真くんが、この前水玉模様が好きだって言ってたんだ。」







「え?そうなの?」






颯真が水玉模様が好き?
意外すぎて、思わず聞き返す。





「うん。
なんか、水玉模様にポニーテールとかしてると、ツボにはまるんだって言ってたよ。」





うわぁ……明らかに悠里が似合いそう。





というか………
わたしも中学の頃、水玉模様が好きで。
お気に入りの水玉模様のワンピースとポニーテールでクラス会に行ったらーー





"お前似合わねーな!!"





って意地悪く笑われたのを覚えてる。





あいつは、人を選んでいるみたいだ。





「腹立つ……!!」





「え?」





キョトンとする悠里に、わたしはなんでもないと笑った。




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