不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
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「ーー…腹へったぁー。
なぁ。昼飯にしようぜ。」
颯真がそうつぶやいたのを筆頭に、わたし達はプールサイドへ。
「そだね。
食べに行こっか!」
このプールには、パーク内に飲食店がある。
と言っても、レストランとかそんなのじゃなくて、屋台があってテイクアウト。外にテーブルとイスが置いてあるだけだけど。
味もそこそこ美味しいのか、テーブルはほぼ満席状態。
「どうする?」
これじゃあテイクアウトしても座れるところがない。
わたしが佐奈に顔を向けると、佐奈は閃いたように手を叩いた。
「このパークの入り口近くにさ、ベンチあったよね?
あそこなら人も少なそうだし、食べれないかな?」
「は!?そこまで戻んのかよ!?」
「文句言うなら、どこかいいところ教えてよ颯真。」
そう皆に責められると、颯真は「う…」と口をつぐむ。
たしかに少し遠いけど……しょうがない。
食べ物と飲み物がバラバラの場所に売られていたから、私たちは、飲み物担当と食べ物担当。
その2つに分かれることにした。
分け方は、地域ごとに掛け声の異なるグッパ。
「食べ物のほうが多いだろうから、3人のほうが食べ物担当ね!」