不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
ーー…ドキッとした。
いつも、笑わせてくれる無邪気な彼とは違う真剣な声に、わたしの心臓は早くなって。
この鼓動は、いつもとは違う彼を見ているから?
それともーー…
"本当のこと知ったら、あいつとも、元に戻れないかもしれない。"
「……………………」
「明里、俺自分の気持ちには、正直でいたいんだ。」
ぎゅっと、わたしの手を握る力を強めてくれる悠太くん。
その力とは裏腹に……
わたしの手は迷ったように、力が抜けたまま。
「なんでもいいからーー……
俺を選んで。」
ーーーーーー………………