不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~




さっき、ウォータースライダーに登るまでの間。







悠里は、俺の胸の内を聞いた。








だから、また同じ話を始めようとしてる俺の言葉を、聞きたくなかったんだと思う。







なんとなく、悠里の気持ちには気づいていたからーー







悠里から伝えられる前に、俺の気持ちを伝えた。






悠里の気持ちを利用してた俺がーー
卑怯だって、わかってる。






だけど、これ以上続けられないって。






悠里の気持ちに寄りかかって、これ以上甘えてはいけないと思ったから。






「……もう、ごまかせないところまできてんだ。」







< 140 / 190 >

この作品をシェア

pagetop