不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
さっき、ウォータースライダーに登るまでの間。
悠里は、俺の胸の内を聞いた。
だから、また同じ話を始めようとしてる俺の言葉を、聞きたくなかったんだと思う。
なんとなく、悠里の気持ちには気づいていたからーー
悠里から伝えられる前に、俺の気持ちを伝えた。
悠里の気持ちを利用してた俺がーー
卑怯だって、わかってる。
だけど、これ以上続けられないって。
悠里の気持ちに寄りかかって、これ以上甘えてはいけないと思ったから。
「……もう、ごまかせないところまできてんだ。」