不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
「ちょっとルックスのいい彼氏って、自慢だよねー!」
わぃわぃと、女子達の声が聞こえる。
その中でーー
明里の声が、聞こえなくなって。
(ーー……?)
俺が不思議に思ったその時。
「……いらないよ。」
明里のその一言に、周りに音がなくなった。
「そんな彼氏としての颯真なんてーー
わたしはいらない。
これから先も絶対……必要ない。」
明里のその一言はーー
今でも清明に、覚えてるんだ。