不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
泣き虫で体力のない颯真を引っ張っていく。
それが子供の頃のわたしだった。
だけど、今はそうもいかないのは当たり前。
「明里。おせーじゃん。」
「そりゃぁ颯真には負けるよ。」
「体が重たくなったんじゃね?
最近昼飯食いすぎだろ。」
ん?
それってなに。もしかして………
「太いって言いたいわけ!?」
「おー。よくわかってんじゃん。」
「最低っ!!」
ほんとはそうだよ。少しだけ体重増えた。
だから気にしてるのに。
ちょっぴり図星で、さらに腹がたつ。
思わずお腹に手を当てたところで、
明るい色の茶色い髪が目に写った。
「颯真、お前ほんとデリカシーねぇなー女の子に。
明里ちゃん太くねぇじゃん。
女の子は、それくらいがちょうどいいし、健康的。
かわいいよ。」