不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
「なんでそんなに不真面目なのに学級委員なの?
成績優秀なの?
信じらんない。」
「だーかーら、言ってんじゃん。」
そう言って、彼は私のコメカミを指で押さえる。
くすっと笑うその顔は、幼かった頃と変わらない。
「俺はやろうと思ったらできるわけ。
ここの作りが違うんだよ。」
「はいはい。」
「それにお前さぁ…。」
「え?」
「そんな朝から喚いてると、
男にモテねーぞ。彼氏できねぇけどいいの?」
「…………」
ーーバシッ!!
頬杖をついた彼の頭に
思いきりノートを叩きつけた。
「いってぇな!!
なにすんだよ!!」
「佐奈のノート!!」
佐奈から預かってた提出のノートを思いきり彼の頭に叩きつける。
すごくにらまれてるけど気にしない。
だって……絶対にあっちが悪いから。