不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~
「ははっ……!!
明里、その顔……!!」
わたしの顔を見て笑う悠太くんに、
恥ずかしくなって顔の温度が上がっていく。
「そんな笑わないでよ……!!
びっくりするじゃん……!!」
「はは、悪い悪い。
これ、お礼な。」
笑い涙をぬぐいながら、悠太くんは改めて缶ジュースを手渡してくれる。
「あ、ありがと……」
それを受け取りながら、ずっと笑われっぱなしはなんだか悔しくて、悠太くんに言い返す。
「嬉しいけど……!!
普通に渡してくれたらいいじゃん!」
「いや、だってさーー」
そう言って、悠太くんは少し眉を下げながらわたしを見た。
「……明里が悲しそうな顔してるから。」