2018年2月発売のスターツ出版文庫
おいしい湯気に、心ほっかほか
奈良まちはじまり朝ごはん2
イラストレーター:イシヤマアズサ
- あらすじ
- 奈良のならまちにある『和温食堂』で働く詩織。紅葉深まる秋の寒いある日、店主・雄也の高校の同級生が店を訪ねてくる。久しぶりに帰省した旧友のために、奈良名物『柿の葉寿司』をふるまうが、なぜか彼は食が進まず様子もどこか変。そんな彼が店を訪ねてきた、人には言えない理由とは――。人生の岐路に立つ人を応援する“はじまりの朝ごはん”を出す店の、人気作品第2弾!読めば心が元気になる、全4話を収録。
- 著者コメント
- こんにちは、いぬじゅんです。応援してくださっている皆さんのおかげで、第2弾が決まり、奈良まちはずれの愉快な仲間に会えたことを、私自身が喜んでいます。今回は、ほっこりだけでなく切ないお話も多く、あの作品の主人公たちもゲスト出演しています。読んでいただけたらうれしいです。
たとえ、傷つくとわかっていても
きみに一度だけ触れたかった――。
きみに一度だけ触れたかった――。
降りやまない雪は、君の心に似てる。
イラストレーター:ナナカワ
- あらすじ
- 弟を事故で失って以来、心を閉ざしてきた高校生の小枝は、北海道の祖母の家へいく。そこで出逢ったのは“氷霰症候群”(アイスヘイルシンドローム)という奇病を患った少年・俚斗だった。彼の体温は病気のせいで氷のように冷たく、人に触れることができない。だが不思議と小枝は、氷のような彼に優しい温もりをもらい、凍った心は徐々に溶かされていった。しかしそんな中、彼の命の期限が迫っていることを知ってしまい――。触れ合うことができないふたりの、もどかしくも切ない純愛物語。
- 著者コメント
- はじめまして。このたびは『降りやまない雪は、君の心に似てる。』をスターツ出版文庫より出させていただくことになりました。本作は北海道が舞台の話です。
根深く残る雪のように、溶けることのない悩みを抱えたふたり。最後に見つけたものや成長していく様子を通じて、なにか伝わるものがあれば嬉しいです。
自分を見失った主人公と、
迷いつつ前進する少年の純愛
迷いつつ前進する少年の純愛
届くなら、あの日見た空をもう一度。
イラストレーター:ハルカゼ
- あらすじ
- 何気なく過ぎていく日々から抜け出すために上京した菜乃花。キラキラとした大学生活ののちに手にしたのは、仕事の楽しさと甘いときめき。だが、運命の人と信じていた恋人に裏切られたのを機に、菜乃花の人生の歯車は狂い始め、ついには孤独と絶望だけが残る。そんな彼女の前に現れたのは年下の幼馴染み・要。幼い頃からずっと菜乃花に想いを寄せてきた要は、悩みつつも惜しみなく一途な愛を彼女に注ぎ、凍てついた心を溶かしていくが…。第2回スターツ出版文庫大賞にて特別賞受賞。“究極の愛と再生の物語”に号泣!
- 著者コメント
- 初めまして。武井ゆひと申します。この度は、皆様のお陰で本作品を書籍化して頂く運びとなりました事、深く感謝致します。書籍化に伴い修正・加筆を加えております。暗い世界で必至にもがく主人公。その主人公と共に自分の道を歩んでいく少年。そんな2人の行き着く先を皆様に見守って頂けますと幸いです。