2019年5月発売のスターツ出版文庫
「君のすべてを、受け止め生きる」
葛藤を超え、辿り着いた真実の愛に涙‼
葛藤を超え、辿り着いた真実の愛に涙‼
八番目の花が咲くときに
イラストレーター:げみ
- あらすじ
- 本当は君を、心から愛したいのに…。高2の蘭花は自閉症で心を読みづらい弟・稔(みのる)を持ち、周囲の目に悩む。そんなある日、彼に特別な力があると気づく。悲しみの色、恋する色…相手の気持ちが頭上に咲く“花の色”で見える稔は、ちゃんと“誰かを想う優しい心”を持っていたーー。混じり気のない彼の心に触れ、蘭花は決意する。「もう逃げない。稔を守る」しかしその直後、彼は行方不明に…。物語のラスト、タイトルの意味が明かされる瞬間、張り裂けんばかりの蘭花の叫びが心を掴んで離さない‼
- 著者コメント
- 人の心が見えたら便利だなぁ、面白そうだなぁ。そう思ったことはありますか? でもこの物語に登場する稔くんは、障がいのせいで人の心が見えても人との関わり方がよくわかりません。他の人には見えない「花」が見えることで展開されていく、蘭花と稔、きょうだいふたりの恋と成長ストーリーです。
ふつうとか特別とか、関係ない。
ただ、私を受け入れてほしい――。
ただ、私を受け入れてほしい――。
きみに向かって咲け
イラストレーター:ごろく
- あらすじ
- 他人の感情に敏感で、言葉の中の嘘が見えてしまう女子高生・向葵(こうき)は、そんな"ふつうじゃない"自分に悩んでいた。ある日、1枚の絵をみるために訪れた美術館でひとりの青年に出会う。向葵とは対照的に、彼は他人の気持ちを汲み取れないと言う。「ふつうになりたい」――正反対なのに同じ悩みを持つふたり。この出会いが、運命を変えていく――。ふつうとは何か。苦しみの中で答えを探し続ける姿に、そして訪れる奇跡のラストに心揺さぶられ、気がつけば…涙。
- 著者コメント
- 皆様のおかげで三作目の書籍化となりました。本当にありがとうございます。今作はゴッホの絵に魅せられた"ふつうじゃない"ふたりのお話です。無意識のうちに使っている「ふつう」という言葉ですが、それは一体なんなのかと読後に感じてもらえたら嬉しいです。物語を書籍化という形にしてくださった皆様に感謝を。読者様とのご縁に心から感謝を。
もう死にたいなんて言わない。
私は私を、もう一度生きるんだ――。
私は私を、もう一度生きるんだ――。
死にたがり春子さんが生まれ変わる日
[原題]死にたがり春子さんのお悔やみ帳簿
イラストレーター:さけハラス
- あらすじ
- 無気力に日々を生きている高校生の春子は、線路に落ちそうになった人を庇って命を落としてしまう。死後の世界で出会ったのは死神・薊(あざみ)。なんと春子は彼の手違いで殺されてしまったのだ。だが、生きることに執着のない春子。彼女はそのまま、この世に彷徨う死者を成仏させる死神の仕事を手伝うこととなり……。様々な死者の想いに触れた春子を待ち受ける運命とは――。感動のラストは圧巻!読後、きっとあなたの明日が生きる希望で満ち溢れる。「エブリスタ×スターツ出版文庫大賞」部門賞受賞作!
- 著者コメント
- 初めまして、葦永青です。この度はたくさんの方々に支えられ「死にたがり春子さんが生まれ変わる日」を書籍化させていただくことになりました。本当に光栄です。本作は死神と死にたがり女子高生のお話となっておりまして、テーマを大事に書き上げました。〝今〟がうまくいかない、そんな誰かの心の支えになれば幸いです。
明日も一緒にいられると思ってた。
でもそれは、奇跡だったんだ――。
でもそれは、奇跡だったんだ――。
狭間雑貨店で最期の休日を
イラストレーター:六七質
- あらすじ
- 生活費を稼ぐためアルバイト先を探す千聖が見つけたのは、1軒の雑貨店。平日はどこにでもある雑貨店だが休日は様子が違うようで…? そこは、あの世とこの世の狭間に存在する店。訪れる客は、後悔を抱えたまま彷徨う幽霊。人の姿ではあるがなにやら訳アリな店長・雷蔵に見込まれた千聖は、彼らの未練解消を手伝うことになるが――。別れは、ある日突然訪れる。大切な人に伝えられなかった思い、今、私たちが届けます。「エブリスタ×スターツ出版文庫大賞」ほっこり人情部門賞受賞作!
- 著者コメント
- はじめまして、楪 彩郁と申します。この度、大変ありがたいことに、「狭間雑貨店で最期の休日を」を書籍化していただけることになりました。生きていれば誰もが経験するであろう“突然の別れ”と、“大切な人に伝えられなかった思い”について、ヒロインの千聖がどう受け止め、どのように成長していくのか。最後まで見届けていただけると嬉しいです。
政略結婚の裏に隠された衝撃の事実…。
呉服屋若旦那とのはんなり切ない恋物語。
呉服屋若旦那とのはんなり切ない恋物語。
呉服屋の若旦那と政略結婚いたします
[原題]呉服屋の若旦那に恋しました
イラストレーター:汐街コナ
- あらすじ
- 東京で就活に失敗し、地元の京都に呼び戻された衣都。そこで待っていたのは、老舗呉服屋の跡取りで8歳年上の幼なじみ・志貴との政略結婚だった! 衣都は反発するが、いきなり1年間のお試し同居が始まる。4年ぶりの再会にもかかわらず、愛情深い志貴との暮らしは穏やかで心地よく、次第に衣都の心も解きほぐれていく。同時に呉服屋の仕事にも夢を見い出し、ここ京都に自分の居場所を見つけるが、やがて“政略結婚”の裏にある思いもよらない事実が明らかになって…⁉ 一途な愛が織りなす、切なくも優しい物語。
- 著者コメント
- こんにちは、春田モカです。この作品は2015年に発売された作品でしたが、今回ご縁あって、こうして新装版として再び本にして頂き大変光栄に思います。志貴と衣都の掛け合いや、複雑で遠回りな恋模様を最後まで楽しんで頂けますと幸いです。よろしくお願いします!