2023年10月発売のスターツ出版文庫
君が一歩を踏み出させてくれたんだ
わたしを変えたありえない出会い
イラストレーター:純頃
- あらすじ
- この世界に運命の出会いなんて存在しないと思っている麻衣子(『そこにいただけの私たち』櫻いいよ)ひとり過ごす夜に孤独を感じる雫(『孤独泥棒』加賀美真也)ひとの心の声が聞こえてしまう成道(『残酷な世界に生きる僕たちは』紀本明)部活の先輩にひそかに憧れる結衣(『君声ノート』南雲一乃)姉の死をきっかけに自分に傷を付けてしまう寿璃(『君と痛みを分かち合いたい』響ぴあの)。そんな彼女らと、電車で出会った元同級生、家に入ってきた泥棒、部活の先輩が…。灰色な日常が、ちょっと不思議な出会いで色づく短編集。
- 著者コメント
- ・櫻いいよ
受賞された方々の素敵な作品の中に、わたしのお話も入れていただきました。ありがとうございます。ありえない出会いなんてありえない、と片想いをこじらせてしまった女の子の恋の行方を見守ってもらえたらうれしいです。
・加賀美真也
こんにちは、加賀美真也です。この度は素敵なアンソロジーに参加させていただくことになりました。問題を抱える少年少女が、問題があるからこそのありえない出会いをする、そんな物語になりました。少しでも楽しんでいただければ幸いです!
・紀本明
このたびは、素敵な作家さま達とのアンソロジーに参加でき、無上の喜びを感じております。『残酷な世界に生きる僕たちは』では、自分の力ではどうにもできない困難を抱える二人が、あり得ない出会いを通じて互いに支え合い成長していく姿を描きました。理不尽なことの方が多い世界でも、諦めずに自分なりの幸せを掴んでほしいという願いを込めています。二人が踏み出した一歩を見届けていただけたらうれしいです。
・南雲一乃
このたびは、短編コンテストで受賞した作品で素敵な作家様方とアンソロジーをご一緒できて、とても光栄に思います。自分の意見を言えず周りに流されてしまう主人公が〝あり得ない出会い〟を通じて成長し、やがて周囲の人にも少しずつ影響を与えていくお話です。Web版から加筆改稿をしました。初めての方にもWeb版をお読みいただいた方にも楽しんでいただけたなら、この上なく嬉しいです。
・響ぴあの
こんにちは、響ぴあのです。この度は素晴らしい作家様たちと共に、素敵なアンソロジーに参加できたことを大変嬉しく思っております。『君と痛みを分かち合いたい』は辛い時や大切な人を失った時に、誰かが寄り添ってくれたらどんなに心強いだろう。分かち合える人がいたらいいな、という願望から作品が生まれました。震災による家族の死、バスケ、青春が組み合わさった物語です。登場人物であるメイキの真意が分かると、造語であるキュウメイキの本当の意味がわかります。作品から何かを感じていただけたら大変嬉しいです。
「私と復讐しよ?」――僕を変えた、ひと夏の同居生活
きみは僕の夜に閃く花火だった
[原題]きみは僕の花火だった
イラストレーター:Sakura
- あらすじ
- 高二の夏休み、優秀な兄の受験勉強の邪魔になるからと田舎の叔母の家に行くことになった陽。家に居場所もなく叔母にも追い返され途方に暮れる陽の前に現れたのは、人懐っこく天真爛漫な女子高生・まつりだった。「じゃあ、うちに来ますか?その代わり――」彼女の“復讐計画”に協力することを条件に、不思議な同居生活が始まる。彼女が提示した同居のルールは――【1.同居を秘密にすること 2.わたしより先に寝ないこと 3.好きにならないこと】強引な彼女に振り回されるうち、いつしか陽は惹かれていくが、彼女のある秘密を知ってしまい…。
- 著者コメント
- こんにちは、此見えこです。本作は、家庭に居場所がないと感じるふたりが、夏休みのあいだいっしょに暮らしながら、復讐をしたり悪いことをしたり、大切なものを見つけたりする物語です。田舎の夏の空気感を目いっぱい詰め込んでみましたので、ちょっと遅めの夏を、ふたりといっしょに楽しんでいただけたらうれしいです。
あの子の代わりでもいい。君のそばにいたい。
君の世界からわたしが消えても。
イラストレーター:南谷郁
- あらすじ
- 双子の姉である美月の恋人・奏汰に片想いする高2の葉月は、自分の気持ちを押し殺し、ふたりを応援している。しかし、美月と奏汰は事故に遭い、美月は亡くなり、奏汰は昏睡状態に陥った――。その後、奏汰は目覚めるが、美月以外の記憶を失っていて、葉月を“美月”と呼んだ。酷な現実に心を痛めながらも、美月のフリをして懸命に奏汰を支えようとする葉月だけれど…? 葉月の切ない気持ちに共感!
- 著者コメント
- こんにちは。羽衣音ミカです。以前単行本として刊行していただいた作品を、今回文庫化という形でまたみなさまにお届けできることになりました。このような機会をいただき、ありがとうございます。たくさんの後悔、選択、それに向き合うこと。そうした先にある未来。ひとりひとりの登場人物たちを最後まで見守っていただけるとうれしいです。
ついに星奈の一族の秘密が明らかに!過去の因縁が再びミトを襲うが…。
龍神と許嫁の赤い花印三~追放された一族~
イラストレーター:白谷ゆう
- 原作を読む
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- あらすじ
- 龍神・波琉からミトへの愛は増すばかり。そんな中、天界から別の龍神・煌理が二人に会いに来る。煌理から明かされた、百年前にミトの一族が起こした事件の真相。そしてその事件の因縁から、天界を追放された元龍神・堕ち神がミトに襲い迫る。危険の最中、ミトは死後も波琉と天界に行ける“花の契り”の存在を知る。しかし、それは同時に輪廻の輪から外れ、家族との縁が完全に切れる契りだという…。最初は驚き、躊躇うミトだったが、波琉の優しく真っすぐな愛に心を決め――。「ミト、永遠を一緒に生きよう」
- 著者コメント
- こんにちは、クレハです。龍神と許嫁の赤い花印ももう三巻となりました。ここまで出させていただけて本当に嬉しいです。今回は謎のままだった百年前の星奈の一族に起きた事件について深堀していきます。それによって引き起こされる事件にミトはどう思い、どんな選択をするのか見守っていただけましたら幸いです。
「俺の花嫁を一生守る」――呪われた痣を持つ薄幸少女は、溺愛され幸せな花嫁に!?
薄幸花嫁と鬼の幸せな契約結婚~揺らがぬ永久の愛~
イラストレーター:夜咲こん
- あらすじ
- その身に蛇神を宿し、不幸を招くと虐げられて育った瑠璃子。ある日、川に身を投げようとしたところを美しい鬼のあやかしである紫明に救われ、二人は契約結婚を結ぶことになる。愛なき結婚のはずが、紫明に愛を注がれ、あやかし頭の妻となった瑠璃子は幸福な生活を送っていた。しかし、蛇神を狙う勢力が瑠璃子の周囲に手をだし始め――。「俺が必ずお前を救ってみせる。だから俺とともに生きてくれ」辛い運命を背負った少女が永久の愛を得る、和風あやかしシンデレラストーリー。
- 著者コメント
- 『薄幸花嫁と鬼の幸せな契約結婚』第2弾です。夫婦のきずなを確認したふたりですが、瑠璃子の肩の蛇神のあざはいまだ健在。今作は、いよいよそこに切り込みます。紫明の両親や新しいキャラクターも登場して、鬼の館はますますにぎやかに。もちろん愛もどんどん深まっていきます。ふたりがどんな幸せを勝ち取るのか、ぜひ見守っていただけますと幸いです。