2023年12月発売のスターツ出版文庫
周りを気にして作り笑いばかりしてた――でも、自分のために笑えばいい。苦手だったはずの君が教えてくれた。
さよなら、2%の私たち
イラストレーター:優子鈴
- あらすじ
- 周りに合わせ、作り笑いばかり浮かべてしまう八枝は自分の笑顔が嫌いだった。そんな中、高校に入り始まった“ペアリング制度”。相性が良いと科学的に判定された生徒同士がペアとなり、一年間課題に取り組んでいく。しかし、選ばれた八枝の相手は、周りを気にせずはっきり意見を言う男子、沖浦だった。相性は98%、自分と真逆で自由奔放な彼がペアであることに驚き、身構える八枝。しかし、沖浦は「他人じゃなく、自分のために笑ったら」と優しい言葉をくれて…。彼と過ごす中、八枝は前に進み、“自分の笑顔”を取り戻していく――。
- 著者コメント
- 今回はペアリング制度という協調性を強要される学校生活と、笑うのが苦手な女の子がテーマです。2%というタイトルに、私なりに意味を込めて書かせていただきました。彼らが選ぶ結末を見守っていただけたら嬉しいです。
記憶を失う君と、忘れられない恋をした
はじめまして、僕のずっと好きな人。
[原題]何度忘れても、きみの春はここにある。
イラストレーター:雪森寧々
- あらすじ
- 過去の出来事から人間関係に臆病になってしまった琴音は、人との関わりを避けながら高校生活を過ごしていた。そんな時、人気者で成績も抜群だけど、いつもどこか気だるげな瀬名先輩に目をつけられてしまう。「覚えておきたいって思う記憶、つくってよ」―そう言われ、強引に“記憶のリハビリ”とやらに付き合わされることになった琴音。瀬名先輩は、大切に思うほど記憶を失くしてしまうという、特殊な記憶障害を背負っていたのだった…。傷ついた過去を持つすべての人に贈る、切なくも幸せなラブストーリー。
- 著者コメント
- こんにちは、春田モカです。この度、単行本『何度忘れても、きみの春はここにある。』を改題し、文庫化して頂くことになりました。文庫化に合わせて、より楽しんで頂けるように改稿を重ねております。記憶喪失の壁を乗り越えて、瀬名と琴音の2人がどんな答えを選ぶのか。ぜひ最後まで見届けて頂けましたら幸いです。雪森先生による儚く美しいカバーも、ぜひ書店で見て頂きたいです!
毎週木曜深夜1時、僕と彼女は特別な時間に恋をする――。
僕の声が永遠に君へ届かなくても
[原題]静けさに包まれた君に、この想いが聞こえますように
イラストレーター:メレ
- あらすじ
- 事故で夢を失い、最低限の交流のみで高校生活を送っていた優成。唯一の楽しみはラジオ番組。顔の見えない交流は心の拠り所だった。ある日クラスの人気者、蓮杖紫帆も同じ番組を聴いていることを知る。深夜に同じ音を共有しているという関係は、ふたりの距離を急速に近づけていくが…。「私、もうすぐ耳が聴こえなくなるんだ。」紫帆の世界から音が失くなる前にふたりはライブや海、花火など様々な音を吸収していく。しかし、さらなる悲劇が彼女を襲い――。残された時間を全力で生きるふたりに涙する青春恋愛物語。
- 著者コメント
- こんばんは、六畳のえるです。ほとんどの人がこのコメントを「こんにちは」から始める中で、なぜ夜の挨拶なのか?それは今回出版する作品のテーマの1つが「深夜ラジオ」だからです。病のせいで、聴覚、そして命まで奪われていくヒロインと、そんな彼女と同じラジオ番組を聴いて心を通わせる主人公。一度は夢を諦め絶望していた彼が、ヒロインと出会い、共に生きることで再び歩き出す。そんな優しい物語をぜひご堪能ください。
溺愛され幸せな日々を送るふたりに…新たな危機!?
鬼の生贄花嫁と甘い契りを五~最強のあやかしと花嫁の決意~
イラストレーター:わいあっと
- あらすじ
- 生贄として嫁いでから変わらず、鬼の若殿・伊吹から最愛を受ける凛。幸せな日々を送る彼らに、現あやかしの頭領・大蛇から次期あやかし頭領選挙を行うと告げられる。対立候補は大蛇の息子・夜刀。花嫁の強さも比べられるこの選挙。人間の凛には妖力がなく負い目を感じるが「俺は凛がそばにいてくれているだけでいい。妖力なんかなくたって、そのままの凛でいいんだよ」優しい言葉をかけられた凛は伊吹のため、たとえ自分を犠牲にしてでも役に立ちたいと決意する。超人気和風あやかしシンデレラストーリー第五弾!
- 著者コメント
- こんにちは、湊祥です。「鬼の生贄花嫁と甘い契りを」も、とうとう五巻目となりました。ここまで長く物語を続けられたのも、皆様のおかげです。ありがとうございます! 今回は、次期あやかし界の頭領を決める選挙で伊吹に勝利をもたらすために、凛がひとりであやかしに立ち向かうというストーリーです。一巻では弱々しかった凛の、毅然とした姿が見られます。妖力のない人間の凛があやかしとどう戦うのか、見守っていただけましたら幸いです。
人とあやかしの血を持ち、疎まれてきた私が…
鬼を宿す最強の異能軍人の偽り花嫁に!?
鬼を宿す最強の異能軍人の偽り花嫁に!?
鬼の軍人と稀血の花嫁
イラストレーター:北沢きょう
- 原作を読む
※小説サイト ノベマ! に遷移します。
- あらすじ
- 人間とあやかしの混血である“稀血”という特別な血を持つ深月は、虐げられる日々を送っていた。奉公先の令嬢の身代わりに縁談を受けることになるが、祝言の夜、あやかしに襲われてしまう。深月を守ってくれたのは、冷たい目をした美しい青年――最強の鬼使いと名高い軍人・暁だった。「ずっと待っていた。君と出会う日を――」ある理由から“稀血”を求めていた暁は、居場所の無い深月を偽りの花嫁として屋敷に連れ帰る。最初はただの偽りの関係だったはずが…傷を秘めたふたりは徐々に惹かれ合い――。
- 著者コメント
- はじめまして、夏みのると申します。この度『あやかし×恋愛』がテーマのキャラクター短編小説コンテストで優秀賞をいただいたお話を長編化し刊行させていただけることになりました。人とあやかしの血をもつ不遇な主人公が、鬼を宿す軍人と出会い、少しずつお互いが惹かれていく過程、成長を楽しんでいただけたら幸いです。二人の美麗すぎる表紙も描いていただいたので、そちらも併せてお楽しみください…!