第6回ベリーズカフェ恋愛小説大賞
受賞作品発表
大賞 賞金10万円+書籍化(レーベル未定)・講評付き
該当作品なし
優秀賞 賞金5万円+書籍化(レーベル未定)・講評付き
『チクタク時計ワニと雪解けの魔法』ねじまきねずみ /著
部門賞(オフィスラブ部門) 賞金3万円・講評付き
『一晩だけのつもりだったのに、スパダリ専務の甘い手ほどきが終わりません……なぜ?』雪野宮みぞれ /著
部門賞(オフィスラブ部門) 賞金3万円・講評付き
『溺愛甘雨~魅惑の御曹司は清純な令嬢を愛し満たす~』蛙月 /著
部門賞(職業ヒーロー部門) 賞金3万円・講評付き
『ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする』まどかひなみ /著
部門賞(職業ヒーロー部門) 賞金3万円・講評付き
『君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる~冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない~』蛙月 /著
佳作 商品券1万円分・講評付き
『ライム〜あの日の先へ』舞瀬瑞穂 /著
全体講評
ベリーズ文庫・マカロン文庫からの書籍化を目指すコンテスト『ベリーズカフェ恋愛小説大賞』。
6度目となる今回は、不動の人気テーマである“オフィスラブ”、“職業ヒーロー”に焦点を当て、
- オフィスラブ部門
- 職業ヒーロー部門
- フリー部門
の3部門に分けて作品を募りました。
ご応募いただいた作家の皆様、作品を読んでくださった読者の皆様に、感謝申し上げます。
審査は、書籍編集部、Berry's Cafe編集部、販売部の計8名で、
以下のポイントをベースに作品選考させていただきました。
- “ドキドキする恋”が描かれているか?
- 登場人物のキャラクターに魅力があるか?
- ストーリーにオリジナル性があるか?
各部門賞につきましては、上記に加えて「それぞれのテーマの魅力がいかに活かされているか」という点も重視しました。
優秀賞を受賞したのは、ねじまきねずみさんの『チクタク時計ワニと雪解けの魔法』です。
父親の会社を守るため仕事を頑張るヒロインと、取引先の冷徹ヒーローとの大人な恋愛が、ライトな文体の中でとても自然に描かれており、審査員全員が高評価でした!ふたりのセリフの絶妙な掛け合いが小気味良く、クスッと笑えるシーンもありながら、ヒーローのSっ気が良い刺激になっています。冷たい印象だったヒーローが、一生懸命なヒロインの姿に惹かれていく様子や、彼女を救ってくれるラストのかっこよさには、読者をキュンとさせる魅力がありました。絵がド下手という設定のヒロインも、キャラが立っていて物語の良いエッセンスになっていたと思います。惜しくも大賞に届かなかったのは、ふたりの恋愛模様にベリーズらしいドラマチックさがもう一歩欲しかったため。ヒロインを溺愛するヒーローの演出や、甘さたっぷりのシーンが加えられると読後の満足度が一層高まり、印象的な作品に進化させられそうです。
オフィスラブ部門では2作品が部門賞に選出されました。
雪野宮みぞれさんの『一晩だけのつもりだったのに、スパダリ専務の甘い手ほどきが終わりません……なぜ?』は、専務のヒーローと平社員ヒロインの恋愛模様がテンポ良く繰り広げられており、最後まで一気読みさせる力のある作品でした。
ヒロインへ迫るヒーローが非常に格好良く、物語に没頭させてくれる魅力的なキャラクターが評価されての受賞となりました。また、冒頭から甘いシーンがあるなど、読者をドキドキさせる仕掛けが盛り込まれている点もとても良かったです。残念だったのは、登場人物の多さと最後がやや駆け足になってしまったこと。名前を出すキャラクターを整理しつつ、各エピソードの分量を定めてから執筆することで完成度を高められるでしょう。
蛙月さんの『溺愛甘雨~魅惑の御曹司は清純な令嬢を愛し満たす~』は、溺愛要素がふんだんに組みこまれており、これぞ王道恋愛小説と言える作品でした。
一つひとつの描写が丁寧で、物語の世界観へ自然に引き込まれる点が多くの審査員の心を掴みました。また、箱入り令嬢でありながらも社会勉強に一生懸命なヒロインが健気で好感度が高く、読んでいて応援したくなるキャラクターでした。惜しかったのは、全体を通してあと一歩、エピソード展開が物足りなった点です。ヒロインとヒーローがすれ違う展開など、ラストにかけて一波乱プラスすることで物語の緩急が強まり、よりドラマチックで読者を惹きつける作品になると思います。
職業ヒーロー部門でも、2作品が部門賞に選ばれました。
まどかひなみさんの『ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする』に登場するヒーローは、ゲームクリエーターという新しい職業で非常に面白かったです。
キャッチーな設定の中でもベリーズらしいヒーローのスペックの高さをしっかり感じられましたし、その職業ならではの活躍が展開に活かされている点が高評価でした。ヒロインの実家の旅館とゲームクリエーターの仕事をつなげる発想力には審査員一同、驚かされました。全体としてテンポよく読み進められた反面、展開の早さが気になりました。一つひとつのエピソードをもう一段掘り下げられると、作品の深みが増すでしょう。ヒーローがヒロインにグイっと迫る場面を増やすことで、読者の心をがっちり掴むキャラクターにできそうです。
蛙月さんの『君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる~冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない~』は、若きエリート大学教授との歳の差恋愛がテーマの作品でした。
ヒーローのハイスペック感はもちろんのこと、甲斐甲斐しいヒロインへの想いが高まっていく様がしっかりと伝わる展開で、終始胸キュンを楽しめました。最後まで飽きずに読むことができる仕掛けもあり、「この後ふたりはどうなるのだろう」と読者をワクワクさせる描写力は素晴らしかったです。物語の中盤までにヒーローの愛が溢れ出すシーンがあると、恋愛小説としてさらに読み応えのある内容になりそうです。次回作の執筆では溺愛感を早めのタイミングで出していただくと、物語の魅力もぐっと増すと思います。
今回も、佳作を1作品設けさせていただきました。
舞瀬瑞穂さんの『ライム〜あの日の先へ』は、冒頭の事件から物語にぐいっと引き込まれ、ヒロインの恋の結末まで目が離せませんでした!お兄ちゃんのキャラクターがとっても好感度高くいい味を出していましたが、反面、ヒーローの存在感が薄まってしまいました。恋愛に主軸を置いた構成に見直していただくと、さらに完成度高く素敵な作品になると思います。
今回は残念ながら大賞は該当作はなしでしたが、優秀賞が1作品、部門賞が各2作品ずつという結果となりました。
最終選考に残りつつ受賞を逃した作品の中にも素晴らしい作品が多く、審査の場は大変盛り上がりました。
受賞を逃してしまった方も、今一度ベリーズ文庫・マカロン文庫のコンセプト、コンテストのテーマを意識していただき、次回のチャレンジをお待ちしております。
コンテスト概要
今回6回目となるベリーズカフェ恋愛小説大賞では、『オフィスラブ部門』『職業ヒーロー部門』『フリー部門』の3部門に分けて募集を行います。ベリーズ文庫では、読者の憧れや理想を詰め込んだ極上な男性と恋に落ち、たっぷり溺愛される“ドキドキする恋”をみなさんにお届けしてきました。魅力ある大人なヒーローから、どう愛されていくのか二人の恋愛の過程をしっかりと描いた素敵な作品をお待ちしております。
応募要項
賞 | 大賞〈1作品〉 賞金10万円+書籍化(レーベル未定)・講評付き 優秀賞〈1作品〉 賞金5万円+書籍化(レーベル未定)・講評付き 部門賞〈作品数未定〉 賞金3万円・講評付き |
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部門について | 〈オフィスラブ部門〉 エリート御曹司と内緒の社内結婚や、冷徹社長とのお見合いから始まるラブストーリーなど、オフィスを中心とした舞台設定の作品を募集します。 〈職業ヒーロー部門〉 医者やパイロット、外交官などベリーズ文庫おなじみの人気職業をはじめ、読者が憧れるような職業に就く男性をヒーローとする恋愛小説を募集します。 〈フリー部門〉 上記2部門以外のものでテーマは自由。ベリーズ文庫のコンセプトを意識した、甘い大人の恋愛小説をお待ちしています。 |
スケジュール |
※スケジュールは変更になる可能性があります。 |
応募資格 | プロ、アマは問いません。 但し、専属マネジメント契約等を交わしている場合は、担当会社様への事前のご確認を行ってください。 |
応募方法 | STEP1 エントリーしたい作品の【作品編集】から、【設定】画面のコンテスト応募、「第6回ベリーズカフェ恋愛小説大賞」を選択します。 STEP2 エントリーする作品の部門を選択して、あらすじを入力してください。 STEP3 ページ最下部の【設定を保存する】ボタンを押すとエントリー完了です。
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原稿枚数 | Berry's Cafeにて8万~12万文字以内に収めてください。 |
対象 | 応募サイト「Berry’s Cafe」で恋愛ジャンルに設定され、公開されている作品。 コンセプトに準じた作品であれば、複数エントリーしていただけます。 以下に該当する作品のエントリーは不可となります。
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注意事項 |
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諸権利 | 受賞作品の出版権、雑誌掲載権、インターネット上への掲載権、映像化権等はスターツ出版(株)に帰属します。受賞作品の、全部または一部をスターツ出版が発行、運営する紙面、インターネット、スマートフォン向けサイトで掲載することがあります。 |
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なお選考に関するお問い合わせ・ご質問には応じかねます。