第4回ベリーズカフェファンタジー小説大賞

受賞作品発表

大賞　賞金10万円　書籍化（レーベル未定）・講評

該当作品なし

優秀賞　賞金5万円　書籍化（レーベル未定）・講評

『復讐は蜜の味　～悪女と言われた公爵令嬢が、幸せを掴むまで～』白亜凛/著

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特別賞（異世界恋愛ファンタジー部門）　商品券3万円分・講評

『竜王の一途な溺愛～私が前世で孵した卵は竜王の卵でした！？～』高遠すばる/著

特別賞（ファンタジープロット部門）　賞品券3万円分・講評

『目覚めたら旦那さまから暴虐王女と呼ばれましたが、身に覚えがありません』八色鈴/著『悪女の娘は無欲でいたいのに！』雪嶺さとり/著『野生のお飾り妻は、裏庭ごはんで溺愛いっぱい食べつくします！』ゆいレギナ/著

全体講評

『ベリーズ文庫』の異世界ファンタジー、単行本レーベル『ベリーズファンタジー』『ベリーズファンタジースイート』からの書籍化を目指す『第4回ベリーズカフェファンタジー小説大賞』

今回は「異世界ファンタジー部門」、「異世界恋愛ファンタジー部門」、「ファンタジープロット部門」の3部門での募集を行いました。

ご応募いただいた作家の皆さま、作品を読んでくださった読者の皆さまに、感謝申し上げます。

審査は書籍編集部、Berry's Cafe編集部、販売部の計12名で行いました。

優秀賞を受賞したのは、白亜凛さんの『復讐は蜜の味　～悪女と言われた公爵令嬢が、幸せを掴むまで～』です。

皇帝殺しの疑いをかけられ、身分も記憶も何もかもを失ったヒロインがヒーローに拾われ、愛を育む様子が丁寧に描かれていました。ヒロインに降りかかる境遇は一見すると重いものですが、記憶喪失を生かし、不遇さに囚われない純真無垢なヒロイン像を見せたのはお見事でした。ヒーロー視点もふんだんに盛り込まれ、両者それぞれへの共感も高かったです。また、悲しい境遇から新たな場所で愛され居場所を作り上げていく。その一方で虐げていた人物は落ちていく…という展開は、現在のトレンドをしっかりと押さえており、その点も審査員からの評価が高かったです。

惜しむらくは、異世界ならではのヒロインの唯一無二さが足りなかった部分です。ヒロインも聖女の力を持つなど分かりやすい能力を持たせ、それを生かすことで頭一つ抜けた作品になったのではないでしょうか。ヒロインの魅力が増すことで、より一層作品の深みが出そうです。

特別賞として、恋愛ファンタジー部門から１作品、プロット部門からは３作品が選出されました。

高遠すばるさんの『竜王の一途な溺愛～私が前世で孵した卵は竜王の卵でした！？～』は、竜人×人間の令嬢の番としての愛を、しっかりと作り込んだ重厚な世界観で描いてくれていました。ヒロインの前世をボリューム厚く丁寧に描写することで、ヒーローとの絆や愛、過去に囚われてしまった敵役など、すべての要素が立っておりドラマティックな構成で見事に引き込まれます。読後はまるで映画を見た後のような気持ちになれました。欲を言うならば、ストーリーが重めな分、ヒーローの男性としての強さ・かっこよさをもっと見られると恋愛ファンタジーとしてさらに惹きつけられたでしょうか。オリジナリティは十分にあるので、テーマに合わせて恋愛描写を増やせるとより魅力のある作品になりそうです。

八色鈴さんの『目覚めたら旦那さまから暴虐王女と呼ばれましたが、身に覚えがありません』は、売れ筋をしっかり研究した設定感とストーリーラインで、レーベルカラーへの理解の深さが伝わります。悪女と呼ばれるヒロインながらも我慢できずにもふもふを愛でたりと、ヒロインの明るくて前向きな姿勢・愛され度が十二分にありそうで、ぜひ実際に長編で読んでみたいと感じさせるプロットでした。

雪嶺さとりさんの『悪女の娘は無欲でいたいのに！』は、虐げられてきたヒロインが溺愛される…という、こちらも王道の展開ですがヒロインの母親が悪女という設定が新鮮でした。ヒロイン自身が努力をし、錬金術を新たに学んでいく姿はついつい応援したくなります。どうやって悪女のレッテルを払拭するのか、ヒーローとどう関わって心を溶かしていくのか、こちらもぜひ小説として読みたくなる魅力があり、今後に期待しております。

ゆいレギナさんの『野生のお飾り妻は、裏庭ごはんで溺愛いっぱい食べつくします！』は、ボロボロの小屋を与えられたヒロインが自分らしく生きていくお話で、プロットからでも伝わるその天真爛漫な明るさに多くの審査員が支持をしました。ヒロインの魅力やご飯のおいしさが実際にどうヒーローや義妹を陥落していくのか、この家の中からどう広がっていくのか…など、細かなエピソードを知りたいという声も多かったです。

プロット部門の受賞が、皆様の長編への挑戦に繋がりましたら嬉しいです。

今回は残念ながら大賞は該当作はなしでしたが、優秀賞が1作品、特別賞が4作品という結果となりました。

最終選考に残りつつ受賞を逃した作品の中にも素晴らしい作品が何作かありましたが、レーベルの求めるテーマ・オリジナリティにあと一歩届かず…といったものが多かった印象です。

今回、惜しくも受賞を逃してしまったみなさんも今一度ベリーズファンタジー・ベリーズファンタジースイート・ベリーズ文庫のコンセプト、コンテストのテーマを意識していただけると幸いです。

しかしながら、毎日たくさんのファンタジーに触れている我々にも新鮮で、純粋に面白い！と思える切り口も多く、大変有意義なコンテストになりました。次回のコンテストでも皆様のご応募を心よりお待ちしております。

特別賞の賞典に関しまして、一部記載に誤りがございましたため修正いたしました。（11月20日追記）

最終選考作品

『【プロット】黒狼王太子に執着溺愛されていますが、わたしはあなたの元妻です！』瑠璃安珠/著『災いを招く逆聖女だと追放されましたが、隣国王子に拾われて毎日楽しいです』青によし/著『【コンテスト用プロット】モフモフ魔獣を手懐けてたら、ラスボス陛下も攻略しちゃったようです』一ノ瀬千景/著『【プロット】転生悪役令嬢の娘は王宮メイドになります！～恋と仕事と借金地獄～』窓辺ミナミ/著『婚約破棄で追放された「偽」聖女～初恋の人の呪いを解いたら、国を救って溺愛王妃になりました～』辻内みさと/著『神の手を持つ根暗令嬢は、今日も旦那様を寝落ちさせたい【プロット】』ななみ/著『初めまして、旦那様。今からあなたを殺します。』雨宮レイ./著

コンテスト概要

第4回となるベリーズカフェファンタジー小説大賞は、ベリーズ文庫・ベリーズファンタジーからの書籍化を目的としたコンテストです。

今回も異世界ファンタジー部門・異世界恋愛ファンタジー部門・ファンタジープロット部門の3部門での募集となります。

初心者の方・時間がない方向けにスタートしたプロット部門も例年沢山のご応募をいただいていますので、まずはプロット部門からの挑戦もお待ちしています。

また今年は新レーベル「ベリーズファンタジースイート」も創刊し、ジャンルの幅も増えたベリーズカフェのファンタジー。

「新レーベルで活躍したい」「ベリーズカフェのファンタジーを盛り上げたい」「新ジャンルに挑戦してみよう」など、たくさんのご応募お待ちしております！

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応募要項

賞	大賞＜1作品＞賞金10万円書籍化（レーベル未定）・講評付き優秀賞＜1作品＞賞金5万円書籍化（レーベル未定）・講評付き特別賞＜作品数未定＞商品券3万円分講評付き
募集内容	今回は3部門での募集になります。 ①異世界ファンタジー部門主に単行本「ベリーズファンタジー」での書籍化を目指す異世界を舞台にしたファンタジー小説を募集します。転生によりチートや最強スキルを授かったヒロインが異世界でスキルや過去の記憶を生かして活躍したり、追放されたはずが新たな場所で思わぬ才能が開花したり…恋愛の「ドキドキ」はありながらも「ワクワク」「スカッと」に重きをおいている作品はこちらの部門に該当します。例えば、婚約破棄＆追放された令嬢が追放先で能力を開花させ無自覚にざまぁしていたり、チート幼女が前世の知識やチートで活躍したり…など既刊の傾向から人気設定を考慮しつつ、オリジナリティを新たに組み込んだ作品をお待ちしております。 ※まったく恋愛不要というわけではありません。ヒロインの活躍をメインに書いている作品はこちらの部門へどうぞ。 ②異世界恋愛ファンタジー部門主に「ベリーズファンタジースイート」「ベリーズ文庫」での書籍化を目指す異世界を舞台にしたファンタジー小説を募集します。 ①と同じ世界観・テーマでありながらも、①と比べ「恋愛」を大きなストーリーの軸にした異世界ファンタジー小説を募集します。例えば、婚約破棄や追放、没落した不遇なヒロイン格上のヒーローに溺愛されたり、離婚前提の夫婦のはずが想定外に旦那様に溺愛されてしまったり…等々、ヒーローの魅力や恋愛模様が書かれた、心ときめく異世界恋愛ファンタジー小説をお待ちしております。 ③ファンタジープロット部門両レーベルからの書籍化を意識した女性向けファンタジー小説のプロットを募集します。小説は書いてみたいけれど、ハードルが高い、まずは編集からのアドバイスがほしい…などこれから長編小説を書いてみたい方のためのチャレンジ部門です。【応募方法】ベリーズカフェに新規作品として公開。表紙に1,000文字程度の「物語全体のプロット」と本文に「主要キャラクターの説明」と「1～3話までの冒頭部分」を投稿・公開する。 ◆表紙　物語全体のあらすじ（1,000字程度）物語の世界観を含め、この物語がどんなストーリーであるかを分かりやすく書いてください。どのように完結するのか、エンディングまでのおおよそのお話の流れを説明してください。 ◆本文　主要キャラクターの説明＋冒頭部分プロットの公開 ①「主要キャラクターの説明」を投稿・公開する。登場人物のキャラクター紹介（年齢やスペックなど）＋主要キャラクターの個性や作品内での役割や魅力について記述してください。 ②冒頭部分プロットを投稿・公開する。連載時に物語導入部となる「1話～3話までのプロット」を投稿・公開。(各300文字目安、合計1,000文字程度) ※募集締切段階で「完結済」に設定してください ※エントリーする作品がどちらの部門に該当するか不明瞭なものは、自分が目指す部門でエントリーしてください。あくまで、部門別のエントリーは入り口として設けるもので、審査結果には影響しません。エントリーした部門と受賞部門が異なる場合があります。
プロット部門エントリー作品の掲載制限について	プロット部門にエントリーされている作品が完結された場合、順次運営側にて一部掲載制限をさせていただきます。＜掲載を制限させていただく場所＞ランキング完結作品速報最近更新された作品新着レビュープロット部門にエントリーされている作品は通常の小説とは異なりますため、上記箇所には一般の作品を優先して掲載させていただくための措置となります。なおプロット部門につきまして、サイト内でのPVや感想およびレビュー評価等はコンテストの審査に一切影響せず、掲載制限を適用されたことによる不利益はございません。
スケジュール	2023年4月20日（木）エントリー開始 2023年8月31日（木）13:00　エントリー＆完結〆切 2023年11月上旬頃　結果発表 ※完結ボタンの押し忘れにご注意ください。
応募方法	STEP1 エントリーしたい作品の【作品編集】から、【設定】画面のコンテスト応募、第4回ベリーズカフェファンタジー小説大賞を選択します。 STEP2 エントリーする部門を選択、あらすじを入力してください。 STEP3 ページ最下部の【設定を保存する】ボタンを押すとエントリー完了です。事前にBerry's Cafeに会員登録の上、作品投稿をお願いいたします。あらすじとは、ストーリーの全容、登場人物の設定や大きな流れを簡潔に明記したもので、あらすじの内容を元に審査を進めさせていただきます。（1,000文字程度を目安とします）コンテスト応募のあらすじは、他のユーザーには公開されません。（エントリー締め切り日まで編集できます。）
原稿枚数	文字数に制限はありませんが、Berry's Cafeにて8万字～12万字を推奨しております。
応募条件	応募サイト「Berry's Cafe」でファンタジージャンルに設定され、閲覧できる小説。エントリーは「Berry's Cafe」サイト上で受付けます。コンセプトに準じた作品であれば、複数エントリーができます。応募作品が、シリーズや続編、サイドストーリーなど、その作品だけでは物語が完結していない場合は、原則として審査対象外となります。ただし、応募作品だけでも楽しめる場合は審査対象となります。プロ、アマは問いません。但し、専属マネジメント契約などを交わしている場合は、担当会社さまへの事前のご確認をお願いいたします。 Berry's Cafeのコンテストおよび他文学賞に応募したことのない作品に限ります。
注意事項および諸権利	他の公募コンテストに応募中の作品は、選考対象外となります。電子書籍も含め書籍化されていない、もしくは書籍化の予定がない、また映画、コミック、アニメ、ゲームなど商業用途で二次利用されていない、日本語で書かれたオリジナル作品に限ります。公序良俗に反するもの、官能小説、差別的表現のある小説、過度な暴力的表現のある小説は不可とします。 Berry's Cafeの規約に違反していた場合も選考対象外となります。既に他のサイトで発表されたものも応募可としますが、著作権および著作隣接権が完全にフリーであることを条件とします。応募作品は編集部の審査開始である2023年8月31日13:00までに必ず完結（「完結するボタン」を押す）させてください。完結していない作品は、審査対象外となります。完結〆切後の作品内容編集は、誤字脱字の修正のみ可といたします。番外編などの追加を含む大幅な内容の編集を行うと失格になる場合があります。なお、完結〆切後に作品掲載ポリシー違反が発覚した場合も同様に失格となります。受賞作品の出版権、雑誌掲載権、インターネット上への掲載権、映像化権等はスターツ出版に帰属します。受賞作品の、全部または一部をスターツ出版が発行、運営する紙面、インターネット、携帯電話向けサイトで掲載することがあります。但し、受賞しても書籍化が確定していない作品については、この限りではありません。受賞作品以外の作品につきましては、選評を差し上げる予定はございません。