Nia.さんのレビュー一覧
大好きなひとが隣にいるということ。その奇跡に出会えて感謝でいっぱいです。ページを捲れば青春の輝きがぎゅっと凝縮された濃厚な時間がやって来ました。それぞれの立場に立つ度に胸の奥が焼けるような痛みを感じて、苦しくて仕方が無くて。片想いのしんどさ、素晴らしさ。その全てが『好きだから臆病になる。好きだからこそ失うのが怖くなる。』というフレーズに刻まれている気がしています。けれど読了後の今残ったのは甘酸っぱさとカタルシス。 人の心って本当に難しい。自分には絶対わからない。でも、相手だって私に対して同じことを感じている。だからこそ、自分に出来ることを精一杯する、不器用でも良いから言葉を真っすぐ伝える、思い切ってぶつかってみる。本作品からは、普段、見落としがちな大切なものを沢山教えてもらえたような気がしています。大好きなみんなが明日も笑って幸せでいてくれますように。素敵な作品をありがとうございました。
出会えて良かった。寝食も忘れてしまう程、ここまで自分が没頭して読みふけった作品に出会ったのは初めてのことのように感じています 沢山の個性溢れる登場人物。彼らには苦しみや想像を絶するような過去、コンプレックスがあった。複雑に絡み合った人々の感情。その設定が本当に細かく、まるで彼らに命が吹き込まれたような気がする。少し顔を上げれば彼らがそこにいる気さえした。私達の背中を押すメッセージが沢山詰まった本作品 読み終えて少し時間が経っているのにも関わらず、未だに興奮が冷めません リアリティー溢れた作風にも心を鷲掴みにされました。躍動感と驚きの連続。何度も何度も騙された。胸の高鳴りが収まらない 絶対的な悪は無くて……これからどうすべきか見直させてくれた、示唆に富んだこの作品は自分の宝物です お気に入りのフレーズを最後に口ずさませてください 『あまたの星のように、たくさんの人を導いて、道しるべになった』
「晴れた」読了後の一言。まるで自分の心が浄化されたような幸福感に包まれています 心温まる恋物語。淡いピンク色が胸に広がっていく。恋って、こんなに輝いたものだったのか、と顔が綻ぶ 桃音は可愛らしい女の子で読んでいて気持ちが和みました。また桃音と桃舞の言葉の掛け合いも微笑ましく、ほのぼのします 恋にトラウマを抱えた彼女が段々と心を開いて、相手を信じようと前に進みだす姿に心から応援している自分がいて。なぜだか涙ぐみそうにもなった。いつの間にか、登場人物たちに強く惹かれていた本作品 道端にあった花のすずらんとネモフィラ。その花言葉を調べてみて、こういう意味が込められていたのか、と一人で納得。そしてまた読み返す。何度も何度も読むと、更に深みが出てくるこの作品にいつしか心を奪われていました 誰かを、そして何より自分を信じることが大切なのだと気づかせてくれた 素敵な作品をありがとうございます
キュンキュンするだけじゃない。互いの家の事情や抱えてきた仄暗い過去や葛藤、それがコントラストとなって、色鮮やかに映えていました。 困難を乗り越えようと奮闘する美花の真っ直ぐな姿勢に、何度も私まで励まされ、いつの間にか二人を心から応援している自分がいました。 『いつか心から良かったと言えるように今を過ごして欲しい』『リュードーさんほど『悪』が似合わない人はいないよ』美花のリュードーさんへの言葉には何度も心震えて、胸が熱くなりました。 『同じ匂い』のする彼らだからこそ、互いの凍り固まっていた心を溶かすことができたんじゃないか、と感じています。 互いに刺激し合いながら歩みゆく二人の姿に羨ましさが募ると同時に、リアリティーのある恋物語に幾度も考えさせられ、元気づけられました。 『魔法使いみたい』 私も誰かの魔法使いになれたらいいな、と思っています。 あなたにも、この魔法が届きますように
もう一度題名を読んで「あ」と心の声が漏れました。 『星を見上げると、君を思い出すよ』そう言われている気がして、胸詰まるものがあって。僕目線から書かれている『君』への優しさや溢れてやまない想いに心が温まり、なんだか泣けてくる。 なんて繊細で優しい文章なのだろう、と心の底から感じた世界観。ガラスのように脆い『僕』の美しい心に触れて、心洗われた気がしました。 ――輝く星たちがひとつひとつ声をかけてくれてるような気がして...。 瞬く星たちを見て、思い出す。ロマンティックの中に綺麗とは言い切れないあの頃の苦い想い出。でも、それは今でも自分の中で光り続けている。 感傷に浸りたい時、星を見上げたくなりました。 思い出そうと思います。あの日の想い出をもう一度。
今の私たちの生活は、『あたりまえ』とは程遠い。目まぐるしく変化していく世の中に呆然と佇み、憂いに沈むしかなかった最近の私のもとに、心温まる物語が届きました。 歩くべき道を見失ってしまって、暗闇が自分を蝕んでいるように思えて仕方がない。そう感じている方々は今のご時世、多いのではないでしょうか。 『あたりまえなんてあるわけ無い』 『世界は奇跡でできている』 『自分の道を自分の足で あたりまえを拒否して歩いていく』 今の憂鬱な日々が、きっといつか『あたりまえ』になっていく。そもそも時間軸があるのだから、数瞬で何かが変わっている。だから、あたりまえ、なんかない。 なら、下を見ずに前を見ようよ。ちょっと変わってみようよ。 真っ直ぐに歩んでいく美優に、そんな風に言われているみたいで、自然と笑みが零れました。 ページを捲れば、世界が広がる。 今一度、振り返ってみます。自分の歩んだ軌跡を。
何度も何度も騙された… 「生きなきゃダメ」「これから良いことがあるかもしれないじゃん」。そう言うのは簡単。でも、誰がそれを保証してくれる?所属している組織から抜け出せばいい?それが出来たらこんなに追い込まれないよ。など、負の連鎖に一度入り込んでしまえばなかなか上手く抜け出せない。それを有利本人の"考え"が物語っていました。 私は、救いたい。そう思います。でも、それはただのエゴなのかも。相手は望んでないかもしれない。真っ向から否定するのではなく、受け入れ、そこからナガトのように相手の意見を聞く。それが大事なのだと教えられました。 では、どうすれば良いのか。実際、一人一人の価値観に正解も不正解もない。だからそれを押しつけては駄目で、色んなレンズから物事を見て、自分が思う最善の道を選ぶ。けれどそれが出来るのはやはり「生きている」からであり… 生と死…この難題を美文が綴っていました。
仕事や勉強で少し疲れてしまった時。「恋色。」の一ページをめくってはいかがでしょうか。 ふわふわしていて、あったかい…読み終えた後、そんな気持ちにさせてくれました。 短編で凄く読みやすく、侑南と晃佑の日常会話が微笑ましく、侑南の発想力や想像力に惹きつけられ、気づいたら読み終えていました。 ほっこりして、温かい飲み物を飲んだ時に感じるみたいな安心感に包まれる。そんな世界観を楽しませてくれた一冊です。
数ページ読んだだけで、ページをめくる速さが加速していきました。その惹きつけられるような文章が、この本の魅力の一つだと思います。 自分の将来の夢、目指すべきところを見失うことがよくあります。 今だって、本当にこの道を選んで良かったのか、などと思うことも多々あり…そんな時、この本に出逢え、良かったなと感じています。 今日、久々に読んだこの一冊に、また勇気づけられ、前とは違った影響を受けました。二度目のはずなのに、琴線に触れたこの本。 自分の存在理由、生きる目的…それら全てを見失っても、後悔なく「生きる」ことを忘れず、誰かのために前に進む。 色々な道があるんだと教えてくれたのは、紛れもなく、綾と光太でした。