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作品一覧
僕はまた君に恋をする。
Donbei305
/著
総文字数/0
恋愛(純愛)
0ページ
0
#恋愛
#お母さん
表紙を見る
おれは恋をした。黒髪のロングでサラサラの髪の毛。ハーフのように整った顔。女の子にしては高い身長。おれのどストライク。正直めちゃくちゃ好みだ。彼女の名前は白石羽菜。うん、名前からしてかわいいね。おっと羽菜の話はこの辺にしておこうか。この話はおれと羽菜の忘れられない出会いの恋物語。 おれの名前は佐藤晴人。おれはこの名前があまり好きじゃない。親がおれに小さい頃から言い聞かせてることがある。【晴人、よく聞きなさい。晴人って名前はね、とてもいい名前なのよ。晴人がいるだけでね、周りが晴れたように笑顔になる。だからね、晴れにできる人って意味なんだよ。】「え、晴人すごいの?」【うん。とーってもすごいのよ。】「じゃあ晴人母さんもみんなも笑顔に出来るように頑張る。」それでおれは小さい頃からこの名前に名前負けしないように明るくふるまった。近所では明るく元気で有名なくらいだった。そんなおれに突然、悲劇は襲ってきた。母さんが倒れたのだ。おれは小学校に父さんが迎えに来て、そのまま病院に向かった。おばあちゃんたちまで来ていてびっくりした。 小さかったおれはなんのことだか分からなかったが大人達がバタバタしているのを見て事の重大さをしる。母さんは病気らしい。父さんがお医者さんに呼ばれた。おれはひとり母さんが寝ている隣にちょこんと座る。するとおばあちゃんたちの声が聞こえてくる。もうダメみたいね。1週間もつか分からないって。おれは記憶がどんどん遠くなっていってそのまま寝てしまった。次の日病院に行くと母さんが起きていた。おれは母さんに飛びついた。「母さん?大丈夫なの?」【大丈夫よ。ちょっと疲れが溜まってただけよ。】おれはすぐ嘘だと思った。しかし詳しくは詮索したかった。「そっか。よかった。」なにかを感じとっていたんだと思う。【晴人、宿題したの?】「あ、やべえ、してない!」【早くやりな!】「はーい」その日から毎日病院に通っていた。「母さんまだお家帰って来れないのー?」【んー先生がね、まだダメって。もうちょっとで帰るよ!】「待ってるね!」【ふふふ、やっぱり晴人はすごいね。晴人と喋ってるだけで母さん笑顔になっちゃうもん。晴人はすごい力を持ってるよ、きっと。】この日から母さんはどんどん衰弱していった。食べ物を口に出来なくなったからだ。1週間で見違えるほど痩せてしまった。話すことも難しくなってきた。
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