プロフィール
結星そらか
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想い、感じたことを
のんびり言葉にしています𓂃୨୧
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公開リスト一覧
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レビュー一覧
2021/02/02 12:15
ネタバレ
全部捧げられるほどに、
どんな過去があろうとも、不安、恐怖、苦しさがあろうとも、犯罪者であろうとも、その人を想う気持ち、愛する気持ち、自分が犠牲になっても、殺されてしまっても、愛する人を守りたいという気持ち、運命に翻弄されてしまっても、どこまでも愛し合う気持ちが美しく映りました。誰にも言えない孤独を抱えたふたりが運命に導かれるように出会ったこと、出会わなければ悲しい思いも苦しい思いもしなかったかもしれないふたりが、愛し合って、笑いあったこと、それは私が想像するよりも難しく、掻き乱されてしまう世界だったと思うけれど、力強い光を感じて。犯罪者、殺人犯でもいい、祝福されなくてもいい、ただ一緒にいたいと思えるほどに愛し合っていたふたりの結末は悲惨でしたが、どんな状況でも、真っ直ぐ愛して、真っ直ぐ生きたふたりの物語に生きる勇気をもらいました。物語の中で感じた生きること、愛することを忘れることはないと思います。
2021/01/30 16:20
ネタバレ
にじいろをくれたきみへ
すきになった人は、
私が殺してしまった親友の兄でした。
後悔しながらモノクロの世界で生きるヒカリと、
ヒカリを憎み、復習するために近づいた藤堂は
絶対に惹かれあってはいけなかった。
私にも、誰かにも後悔はあって、いつ晴れるのかも、いつ虹がかかるのかも、わからないけれど、いつか笑える日が、許せる日が、来ると信じて歩き出せばいい、と思います。
「俺、ちゃんとここにいるから。大丈夫」
「すきです」
それと、同じように、ふたりは二度と会えなくても、交わることがなくても、いつか心の中で許せる日が、虹色に染る日がきてほしい、私もふたりも後悔だらけの日々にきっと偽りはなくて、ふたりの物語、藤堂の言葉、大切なふたりの間で葛藤しながらも残したちいさな"すき"は本物だったと、ふたりは確かに惹かれあっていたと思った途端、溢れた切なさと愛おしさは忘れられません。
「ばいばい、亮」
2021/01/20 12:43
ネタバレ
"またね。"
好きな人には、彼女がいました。
出会ったこと、抱きしめられて暖かかったこと、助けられたこと、一緒に過ごして、わらって、泣いたこと、苦しかったこと、諦められなかったこと、葛藤したこと、手を離すまでの2年間、ふたりで過ごした2年間は特別で、お互いにとって間違いなく特別な存在で、
壮絶で、感動的な純愛物語じゃないのに、結ばれてないのに、いつか「出会えてよかった」「好きになれてよかった」と離れ離れになったふたりが思えたら、ふたりの結末はハッピーエンドになって、
二度と会えなくても、二度と交わることがなくても、ずっとかけがえのない存在で、ふたりで過ごした日々は大切な思い出としてふたりの心に残り続けるのだと思います。
世界で一番愛してる
ずっと笑っていられますように
誰よりも幸せになってね
またね
愛し合っているのに、一緒にいられなかったふたりの幸せを泣きながらひたすらに願いました。
2021/01/17 14:00
ネタバレ
黄色い飴玉をころがして
自分の色を解放して、色々な色を手にして、それらの色を足して無限の色を作っていく、これが恋で、これを教えてくれたのはチャラくて掴みどころのない"桐谷遥"だった。
恋は儚くて、恋人という関係は一番脆くて、いつか無くなって、別れて、離れてしまうもので、それでも相手がほしくて、誰にも取られたくなくて、一緒にいたくて、自分が相手の色に染ってしまうほどの愛おしさが文字の羅列から伝わってきて、胸が切なく鳴って。だけど、様々な色を持って、たまにメチャクチャな絵を描いて、ズル休みをして、わらって、泣いて、怒って、唇から伝わる想いを油絵のように重ねて、色味を足して、ふたりだけの色を作って過ごしていく姿が優しく映りました。
青の濃淡のグラデーション、オレンジと白が飛沫、鮮やかな景色が脳裏に浮かんで、恋の瑞々しさ、愛おしさを教えてくれる優しい物語でした。
2020/12/24 11:23
ネタバレ
だから、君を描く
あまりにも強くて、深くて、色鮮やかな"好き"だった。
生まれて初めての、どうにもならない"好き"だった。
一番大切な親友と同じ人に惹かれてしまったヒロインの苦い気持ち、罪悪感、それでも諦めきれないほどの脆く強い恋心が鮮明に描かれていて、胸を掴まれたけれど、読後は優しい世界と爽快感に包まれました。
『絵を描く、ということは、自分の心に深く刺さった美しいものを、それを見たときに湧き上がった感情を、誰かに伝えるために形にするということだと思う』
「好きなものを描いたの」
「これって、俺だよな?」
人をすきになる、それは、苦しくて、痛くて、温かくて、何枚もの絵を描いていくように、相手への気持ちや思い出を大切に積み重ねていくということ、明日はもっとすきになって、すきが重なっていくということ、だと、
胸が張り裂けそうなほど痛かったけれど、人をすきになるということを教えてくれる物語でした。