どんな過去があろうとも、不安、恐怖、苦しさがあろうとも、犯罪者であろうとも、その人を想う気持ち、愛する気持ち、自分が犠牲になっても、殺されてしまっても、愛する人を守りたいという気持ち、運命に翻弄されてしまっても、どこまでも愛し合う気持ちが美しく映りました。誰にも言えない孤独を抱えたふたりが運命に導かれるように出会ったこと、出会わなければ悲しい思いも苦しい思いもしなかったかもしれないふたりが、愛し合って、笑いあったこと、それは私が想像するよりも難しく、掻き乱されてしまう世界だったと思うけれど、力強い光を感じて。犯罪者、殺人犯でもいい、祝福されなくてもいい、ただ一緒にいたいと思えるほどに愛し合っていたふたりの結末は悲惨でしたが、どんな状況でも、真っ直ぐ愛して、真っ直ぐ生きたふたりの物語に生きる勇気をもらいました。物語の中で感じた生きること、愛することを忘れることはないと思います。