如月 蜜さんのレビュー一覧
受験のシーズンにこちらの作品をおすすめ。 これから一般入試を受けるのになかなか勉強に身が入らなくて・・・なんて思っているアナタは、一度ペンを置いて、ほんの10分、このエッセイを読んでみてはいかがでしょう。 そして最近仕事が楽しくなくて・・・と、思っている社会人の皆さん。らずさんのエッセイで、一度深呼吸をしてみては如何でしょう。 らずさんは決して『こうしなさい』とは言っていません。でも、彼女が生きて来た道は、きっとアナタに、何かを感じさせてくれる筈。 『自分が望んだ仕事じゃなくても、得た知識·経験·人との繋がりは、自分の財産になる。』 この台詞は、自分の仕事に責任を持って挑んで来た人にしか言えません。 本当に、素敵な言葉。 どうぞ、今すぐ。
野いちご世代のあなたにはドキリと、ベリーズカフェ世代のあなたにはズシリと来る作品だと思う。 この作品の中に、きっと『あなた』はいる。 主人公と全く同じ経験はしていなかったとしても、必ずどこかに自分を『感じる』筈だ。 読み進めていけば時に胸を抉られる様な痛みを経験するかもしれない。あなたが今、オトナになってしまったのなら。 居心地の良い台詞や甘い台詞の小説も良いけれど 自分が揺さぶられる様な小説に出会う事は、そう多くない。この作品はまさにその作品だと思う。 自信を持っておすすめします。もっと多くの人に、読んでいただきたい作品です。
比較的解りやすい伏線の後だからこそ仕掛けられた最後の一行がおもいっきりガツンと来ます。 文章力は勿論素晴らしいのですが、さらにはっとさせられたのは美しい風景描写と顔をしかめたくなる程の心理描写。 細かい部分にも適当な箇所がないので、かなり本を読みこんでいる方にこそおすすめしたいです。 『オトナ』ではなく『大人』向けと言った方が良いかもしれません。 出会えて良かった、そう思える、すごい作品です。
ミステリー&サスペンスとしての面白さはもちろんですが、読者の思う『何故?』の部分がすごいです。 もしかしてペロは地獄からの使いなのかしらなんてありふれた予想をしていた自分が恥ずかしい! 小さきものと暮らす私には目を背けたくなる描写もありましたが 現実でもニュースやワイドショーから耳にする内容で 人間として私は何が出来るだろうと考えてしまいました。 さすが編集部のおすすめ、読んで良かったです。
いつから上手に力を抜く事を忘れてしまったんだろう きっと誰かに強制された訳ではない でも、誰かの言葉に縛られた。 頑張れば出来ない事ではないけど 頑張るのが疲れてしまう日も、本当はあるのに。 けれど、差し伸べられた手をいつも払っていたのは自分。原因を言い訳に、心を固く閉ざしていた。 ベリーズ世代の女子にはぜひ読んでいただきたい。 この世界の中で主人公ナオと一緒に、大切な事に気付く為に。 美しい描写と痛い位の心情表現はさすがもんこさんです。 今すぐどうぞ。
『理想恋愛屋』実際にあったら素敵だと思いませんか? 告白のお手伝いから恋愛相談、時には合コンだって開催しちゃいます。 あなたの恋のお手伝い、理想恋愛屋の葵社長に依頼してみませんか? きっとあなたが思っていた以上に依頼に応えてくれる筈ですよ。 イキイキとした個性的なキャラクターにテンポの良い会話 時々ふっと文章にやわらかな女性らしさが感じられるのも魅力です。 オトナ女子のあなたにオススメする極上ラブコメ作品。 ハリセンに気をつけて、行ってらっしゃいませ。
田中さん、なんて優しいのですか田中さん。 あなたのおかげで、今日一つの罪が滅ぼされました。 …………多分。 もう、すっかりファンです。田中さん。 コメディ好きな方もまだ未体験な方も、ぜひ読んでみて下さい。 おすすめおすすめ!
多少ショッキングな内容が書かれた作品です。 でも、だからこそ、野いちご世代の読者の皆さんにおすすめしたい。 だって『死にたい』と思ったあなたが悪い訳ではない。そこまで思わせた相手が、出来事があったから、あなたはそう思ってしまったのだろうから。 でも、それを選んだからって終わりじゃない。一瞬が闇の永遠を呼んでしまう事もある。何となくが取り返しのつかない事態になる事も。 今は先が見えないかもしれない。朝が来る度辛いかもしれない。だから簡単に大丈夫なんて言えない。でも、それでも生きてほしい。生きてほしいと願う。 あなたの未来は、あなたが諦めたりしない限り、幾つもの可能性が、あるのだから。どうか大豆さんの声が、一人でも多くの方に届きます様に。
丁寧に丁寧に綴られた、オトナ女子の為の切なく美しい童話です。 一話ごとにそれぞれいとおしい物語がありますが 全編を読んだ時に、幾つかのピースがぴたりとはまります。 一人称でここまで徹底して物語の世界観を伝え、最後までそれを持続させた作品は中々ないのではないでしょうか。 綺麗な言葉で表現された風景描写も溜息が出ます。 ぜひ今夜、ページをめくってみて下さい。
枚数に限りがある『しあわせ回数券』 あなたの手元に渡って来たら、いったい何をお願いしますか? 欲しかった春物のコート、某ブランドの新作ジュエリー、それとも豪華客船で旅に出る? 自分の為に使う?大切な人の為に使う?それとも世界平和を祈りましょうか。 あなたも可愛いキャラクターにほのぼのしながら『しあわせ』について考えてみませんか? 最後の一枚の使い方こそ、あなたが本当に望む『しあわせ』かもしれません。 おすすめします。
なかなか言えない女子の皆さん。 私から、こちらの作品をおすすめします。 ぜひ今すぐ読んで ぜひ内容を彼氏に伝えましょう。 きっと彼氏は劇的に優しくなる筈です。 …………多分。 いえ、あの、本当に面白いので、女子も男子も読んで下さい。 私、かなりツボでした。ぜひぜひ、あなたも!
人間でなければ、家族にはなれないのだろうか たかが、犬、たかが、猫、そう言う人が、いまだにいるのは事実。 けれど時にその絆は、実の家族よりも深く太いものになったりもする。 この事実だけが書かれた作品のマシュちゃんと著者の桜坂さんの間には、確かに親子の愛が存在した。 マシュちゃんを求めて涙する桜坂さんに、私は強くなって下さいとは言えない。だって私自身が、愛しい妹を想いいまだに涙を流しているから。 でもだからこそ、マシュちゃんの為に生きて欲しいと願う。桜坂さんの事が大好きだった、マシュちゃんの為に。 今も『えへ』という顔で、きっと桜坂さんを見守っている筈なのだから。
野いちごやベリーズカフェではもしかすると少数派になるのかもしれませんが 三人称を最大限に活かした小説です。 よくケータイ小説を表現する時に出て来るのが『共感度』という言葉ですが 『あたし』や『私』が語る一人称でなくとも、いえ、この作品は三人称だからこそ、キャラクターの一人一人の心に寄り添え、自分に近い立場や感覚を持つ者に共感する事が出来るのです。 一人のキャラクターの立ち位置が動いた時、次のキャラクターとの繋がりをちらつかせたり、ほのめかしたり、その相互関係が知りたくて、気付けばページを捲っています。 面白いです。ぜひどうぞ。
素敵な素敵なラストでした。 ある出来事から主人公のミオは夫であり、夫でないリュウくんと暮らす事になります。 何故夫であり夫でないのかは、ぜひあなたが読んで確かめて下さい。 この小説は家族や大切な人を看病した経験がある方には特に響くものがあるのではないでしょうか。 登場人物の発した言葉に、深く頷き感動しました。 主人公のミオちやん、決して強い訳ではないのです。悩んだり、時には気持ちが爆発したり、でも一生懸命で、彼女の願いが届く様に祈らずにはいられませんでした。 沖縄の風景も美しく、ラストシーンは映画を観ている様でした。おすすめです。
ベリーズカフェで恋愛以外の作品を探している皆様 こちらの作品がオススメです。 ある意味王道と言えば王道の物語 その王道に真っ正面から取り組み、作者さまの文章力と構成力でぐいぐい読まされる。 途中でトリックに気付いたあなたも必ず最初のページから読み返したくなる筈です。 最後まで騙されたあなたはこの作品を最高に楽しんだ読者でしょう。 騙されてニヤリと笑える気持ち良さ。 あなたも経験してみて下さい。
私はクリスマス時期に読ませていただきましたが、今から読んでも楽しめます。 主人公のアンの性格が小気味良く、本編への期待が高まります。 実際にこの作品から読んだ私は本編の作品も本棚に収納済です。 好みの作品、キャラクターが見つかるのも、企画作品や、短編の魅力かもしれませんね。 いつか彼女を想う彼の気持ちが届く事はあるのでしょうか 届く様にクリスマスに祈りを込めたくなるような、男子の優しさを感じる作品でした。
オトナ女子だけでなくオトナ男子の皆さんにも読んでほしい作品です。 全体を通して大豆さんの丁寧な文章で甘酸っぱいシーンが綴られておりますが 私は特に小学生時代の2人の関係が好きでした。 あの頃の、恋と言っても良いのか解らない位淡いのに、いや、だからこそ互いを想いやれる純粋な気持ち。 ただただ一途に、まっすぐに。 みっちゃんはきっと幸せでした。どちらのラストを迎えたとしても。 大豆さんの愛情がたくさん込められた、素敵な作品です。素敵なサプライズもあり最後のページまで楽しめます。 物語を読み終えた時、タイトルの美しさが心に響きました。 オトナのアナタは、ぜひ。
「愛してる」じゃ伝わらない、それぞれの想いのカタチ。 夏目漱石は「月が綺麗ですね」と訳し 二葉亭四迷は「あなたの為なら死んでもいい」と訳したのでしたかしら 今回奏音さんがファンの為に綴ってくれたI LOVE YOU あなたが受け止めたい訳がきっと見つかります。 ファン限定だからこそ嬉しいけれど、こんなに素敵な作品はもっと多くの方に読んでほしい まずは奏音さんの他の作品を読んでみて下さいませ 絶対にファンになりますから、お楽しみの鍵は、ファンメールで。
この作品のページが増えるのを そして、完結マークが押される日を。 久しぶりにページを開いてみたら急展開に驚き、けれどさすがは真理子さん、読者を飽きさせません。 この話は果たしてどこに着地するのかとドキドキワクワクしながら読みすすめ、最後の最後にまた急展開。しかもこれが仕組まれているからすごいのです。 オトナのシニカルな時事ネタからオトナの大人のシーン迄、どこまで楽しませてくれるのでしょうか、悔しいけれど、面白いのです。 出来ることなら作家、松木真理子先生の次回作をすぐにでも読みたいです。 発掘をはやく終わらせて、帰って来て下さいね、真理子さん☆