如月 蜜さんのレビュー一覧
決して夜のシーンが多い訳ではないのに あたたかいミルクを用意して、一人で夜中に読む話だと思った。 あえて、難しい言葉を使わずに進んでいく物語の中で 静かに、何度となく この本の主人公と一緒に、アナタは思考を巡らすだろう。 自分の存在価値?他人との距離感?未来への漠然とした不安? でも本当は、そんな堅苦しいことを訴えるのではなく 『とりあえず、一歩前に進んでみちゃえば?いざとなったら、手をつなぐ相手を信じて、困った時には話してみなよ』 くらいな感覚で、オサルエスオさんは読者の背中を押しているのかもしれない。 このお話を泣けると読むか感動ものと読むか、ほんの少しの気持ちのサプリと読むか、読み手の状況によって変わってくると思う。 まずは今夜、読んでみては如何だろうか。 ちなみに私には、上質のサプリのように、効いてきた。
この作品に関しては、戦大将さんが実験的に行っている部分が多く見受けられますので、ぜひ、ご自分の目で読んでお確かめ下さいませ。 中身に触れておきますと、現在20代後半から30代後半までの、特にスポーツ少年少女だった方には懐かしく 今、10代のケータイ小説世代の皆様には新しく感じられるかと。 読みやすいですよ。
心地のよい短編でした。 読後感としては、ほのかに切なく、甘く、あたたかい。 短編というのは非常に難しくて 時に、書き手の意図がうまく伝わらない、消化不良をおこす場合があるのですが この作品は、短編だからこその良さが十二分につまっています。 読んだらほんの5分間。 主人公と一緒に『ちょっと不思議』を体験してみては如何でしょうか。 勉強になります。
ある女性の日常の1ページ。 まるで覗いてはいけない秘密を覗き見してしまったような 仲の良い親友から、そっと秘密を告白されたような そんな小説だと想う。 さり気ない艶があるのにいやらしさの欠片もないのは作者さんのお人柄でしょうか。 『幸せを求めるなら、背中を追いかけるな。真正面から受け止めるんだ』 素敵な言葉をいただきました。 まさに、名台詞。 わずか60ページ 心地よいリズムの、短編小説です。
もしも一人の小説家が 私の為に 私の為だけに作品を書いてくれたなら それはどれほどの幸福だろうか。 想いを込めて、たった一人のいとしい女性の為に、文字を綴る。 そこに私への言葉がなかったとしても もしかしたら私はソレに気付くかもしれない。 『僕はいつも、ここにいるよ。 いつも、君のトナリにいるよ。 いつでも、そばにいるよ。』 そんな言葉で綴られた、作品と言う名のラブレターをもらってみたい。 お話の中ごろからの引きつけがすごい。 ついページをめくる、その感覚を、ぜひ。
心の奥に傷がある。 隠しておきたい傷がある。 心に残る『コトバ』がある 隠しておきたい作品がある。 私にとっての『トランキライザー』は、まさにそんな作品だ。 では何故、今になってこの場で人の目にさらすのか。 理由はただひとつだけ。 私の想いを貴女に届けたい。 選ぶ言葉、漢字、リズム、タイトル その全てが私を惹きつけて離さない。 憧れより強い嫉妬。けれど私は貴女の綴るコトバに焦がれる。 その先のコトバをどうか聞かせて。 私の、トランキライザーが、足りなくなる前に。
1人の男を好きになり、純粋であるからこそ時に、痛んだ。 『実話で一人称』という、携帯小説ではありがちなスタイルの中で、この作品は本当に『健やか』で、フィクションであれノンフィクションであれ、主人公を応援したくなる魅力がある。 最初は戸惑いがちに綴られている文章も、ページを進めていくたびに読みやすくなり、150ページを越える頃には、素直に主人公を見守っている私がいた。『実話』というくくりで、色々な感情を持つ方はいると思う。 けれど作者本人が感じ、痛み、そしてそれを乗り越えたという事実。その道程が、この作品にはある。 人を信じること 人を愛すること 裏切られるたびに難しくなるのに、それでもすれることなく、再び歩き出すことを決めた彼女に、心からのエールを。 彼女が進む道の先は、これから訪れる春のように、明るい。
ちょっとマジメ。 ちょっと贅沢。 そしてそして とっても素敵になりました! 皆様の愛するカミレンジャーのロングストーリーです。 長編だからこそのちょっとだけシリアスなストーリー。 キャラクターの個性がいつもより際立っている感じです。 欲を言えばラストにもう一波乱!と、ファンならではのワガママを言わせて下さい。 今なら読者様のリクエストを作家様が聞いてくれるかもしれません☆ カミレンの秘密をしりたい方、ぜひ☆
あなたはこの物語を読んで、この強い雄ライオンに誰を見るだろうか? そして、美しく輝く雌ライオンに、誰を重ね誰を想うだろう。 誰かを好きになる時は一瞬で気付くのに 暖かく燃えていたものが冷める時はなかなか気付かないものなのかもしれない 愛している相手に『何を』与え、代わりに『何を』得るか 気持ちなのか身体なのか、それとも、カタチの見える金や物なのか それは当人同士でないと決められないし、等価交換でなくとも良いのだろう。そもそも決めてしまう事ではないのかもしれない。 今あなたの側に愛する人がいなくとも あなた自身の為にも、ぜひこの作品を読んでみていただきたい。 私は、心をギュッと掴まれた。
あれ? 最初の数ページ 不可解 数十ページ 何コレ? ・・・ ・・・・・・やばい。 最後まで確認しないと読むのやめられない!! まいりました。 ある意味、題名通りの作品です。 矢車さんの発想力、欲しいです。 マンネリな作風に悩んでる方、もしいたら、ぜひ。 衝撃です。
貴女は、この作品を読むべきだ。 今すぐに。 そして、自分の心に、迷いが生まれた、その時に。 私がはじめてこの作品を読んだ時と、今では、こんなにも感じる印象が違う。 たった半年で、妻という座を手に入れた私は弱くなったのだろうか。 読むのをやめてしまいたくなる程、心をグッと、掴まれた。 私が苦しくて明日の自分に迷う時 私の夫は、私にこう、言ってくれるだろうか・・・ 『きみの進む道は全て正しい』 と・・・ 描写、キャラ設定、構成、全てに無理がない。素晴らしい作品だと思う。 貴方が男性なら、作者の技を盗んでみては如何だろう?
60ページでキャラクターに惚れる。 ゆきのんさんの描くキャラクターはなんて魅力的なのだろうか。 ほんの少しの切なさと、痛みと、トキメキ。 感じてみたい方は、ぜひ。 個人的にラストをもう少しゆっくり読みたかったので4つ☆ですが、作品的には5つ☆です。
今、大人になった私ではなく、十代の頃に戻って読んでみたい作品です。 『私達は、魚。 ぬるまゆい水の中を、流れに身を任せてゆっくりとたゆたう存在。 流されるまま生きて、実は水の外にも世界があることを知らない存在』 この文章を読んでどう感じるのかで、ある程度年齢が解るかもしれませんね。 15ページからラストシーンまでが、とても好きです。 短編ですので、ぜひ、今すぐ。 素敵な作品です。
最後まで読んでしまいました。 いやあの、吸引力? あれ?っと思いながらもついつい先のページを捲ってしまう。 私もそんなお話が書きたいです。 この個性はすごいなぁ☆
とにかく読んで見て下さい。 たった2ページ! なのに、めちゃくちゃ面白いのヨ! もともと『クリスマスの童話を書く』という課題から生まれた作品なのですが、2ページでこの作品を思いつき仕上げるのがスゴイ☆ 「心ウキウキ♪イベントに!」 「はしゃいでばかりじゃいられない!」 「おいしい料理を守るため!」 「集められた5人の戦士!」 「我ら!消毒戦隊!!」 『サッキンジャー!!!!!』 彼らの名前は、サッキンジャー。 愛と清潔の戦士達!!! 素敵です♪
ファンタジー、切ない恋愛がお好きな方 この作品をオススメします。 まるでアニメを見ているかのような描写の美しさが素敵です。 物語で交わされる台詞の中にあるワード。 『偶然』なのか『必然』なのか、読んだあなたが決めて下さい。
子供の為に生きる親 自分の為に生きる親 親の為に我慢する子供 自分のせいだと嘆く子供 親子の関係なんて、何が正しくて何が間違っているとは言えないのかもしれない。 けれど ひとつだけ言えるのは 子供は大人が思ってるよりずっと 『考えている』 と、いうこと。 子供だから解らない? 違う。 子供だからこそ傷つき逃げ場を失うのだ。 大人と違って彼らには逃避の手段がないのだから。 『大人になったら また会おう ケンが東京に戻ってくるのを 必ず待っているからね』 この言葉の意味の重さを あなたにも、感じてほしい。
私が、ある作品について悩んでいる時に、大好きな作家さんからエンドケイプさんの小説を紹介された。 読んでみた。 ショートと呼べる枚数の作品の中に溢れる、生と死と性のリアル。 今回、野いちごでの作品も、19ページ。 このページ数の中で、あなたは何度リアルを感じるだろうか。 あなたにも、体感して欲しい。
優しい想いで綴られた、恋愛ファンタジーです。 作者、もんこさんの伝えたい想い、主人公アイリの切ない恋心、国と人への怒り、悲しみ。 苦しい位伝わってくるのに、重さを感じさせず最後まで一気に読ませます。ほのかな恋愛と、物語のテーマのバランスが抜群で、恋愛が苦手な方も、ぜひお読みくださいませ。キャラクターも魅力的で、私は最後の最後でアランに落ちました←ギリギリまでアズ派でした。 ラストで私が大泣きしたのは、ここだけの秘密です。
知ってもらいたい作品です。 私は更新の度に通いました。 これから先も、思い出しては覗きに来る筈です。 怪しい位ノートにも顔を出しています。 野いちごビギナーさん、ベテランさん、貴方達は、何をしにココに通っていますか? 読者が欲しい、PVが欲しい、ファンが欲しい。 そう言う前に。 読みましょう。 貴方は、この冒険の書で、必ず何かを見つけるでしょう。 私が約束します。