好きになってよ。 高2の、ある昼休み廊下で言われた一言で、 人生が変わった。 ◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ｢にしやまぁあああ！！！売店行こーぜ！｣ ｢いまいく！｣ ｢そーいやさー春愛、あの！大藤先輩振ったらしーぜ、｣ そんな他愛もない会話をしていると、 前から騒がしい女子集団が近づいてきた。 渡辺春愛。噂をすればだ。 高二のリーダー的存在の人。同じクラスで可愛くて、スタイル良くて、優しくて、面白い、完璧な人としか、知らない。 というか、俺なんか眩しすぎて直視すら出来ない。程遠い人。 ‪渡辺春愛は、足を止めると、僕のことをじっと見てきた。 え？なんだろ。俺なんかしたかな？やばい。 そんな事を考えてる瞬間、渡辺春愛が、口を開いた。 ｢イケメン発見！！｣ ｢はぁ？｣ 周りの女子たちが騒ぎ出す。 ｢珍しい、すあからイケメンって言葉！！！｣ ｢すあ、どれ？どの人ー？｣ キッキャと、騒ぐ、周りの女子たち、 無意識に小走りすると、 ｢逃げないでよ！そこの君！｣ ｢私と付き合ってくんない？‪w｣ 急に廊下中が静かになる、 渡辺春愛が、見ていたのは、 他でもない。俺だった。 ｢じゃあ、きまりね！よろしくね！｣ ｢君、名前は？｣ ｢西山周汰、です、｣ ｢しゅーね！よろっ！｣ 超陽キャの私様女子、渡辺春愛と、 平凡大好き西山周汰。 周りにも釣り合わないと言われ続けた、この2人の結末は.........？