8年ぶりに弟の真白(ましろ)が帰って来た。 お母さんとお父さんが離婚してからずっと 会っていなかった弟の真白が… 昔可愛かった弟は、 8年経った今もっと可愛くなっていて！？ 笑ったその顔はあの頃のまま見覚えがある。 だけどドキンッて胸を打つの、 だって真白とは本当の姉弟じゃないから。 でも真白は私のことを姉だって信じてるから、 もう一度姉と弟になれるようにー… って思っていたのに！？ 「でも俺ら、血繋がってないよね？」 私は真白のお姉ちゃんで、 これからもそうだと思ってたのに。 「じゃあ何してもいいよね？」 いや、そんなのいいわけなくない！？ 弟じゃない弟と、私たちだけしか知らない 秘密の2人暮らしはドキドキが止まらないー…！？

「俺の専属モデルになれ」 ぎゅっと手を握られた。 もう離してはくれない強さで。 小椋南乃(おぐらなの)、高校2年生。 なるべく目立たないように地味に過ごして来た。 これからもそうやって生きていくつもりだったのに… 「見付けたよ、俺の服を魅せてくれるモデルを」 田所一成(たどころいっせい) フランス留学から帰って来た服飾科2年の特待生、 通称クチュリエ。 身長187センチの9等身、 一見ハーフっぽいが両親は日本人の超イケメン。 「俺が世界一可愛くしてやるよ」 何ひとつない人生だった、一成に出会うまでは。 でも出会ってしまったらもう抜け出せない。 もう戻れないー… 「もっと愛してやるよ」

西山架純は高校1年の頃忘れられない恋をした。 それは、高校1年生の6月ー… 「僕の授業そんなにつまらないですか？」 メガネをかけた物腰柔らかな崎本先生は言った。 「いつも寝てる罰です」 「逃げるのなしだよ？単位あげないよ？」 カチャッとメガネを外して顔を近付ける。 その悪魔みたいな微笑みはなんですかー…っ？

◎完結しました◎ 「オレと寿命を交換しよう」 もう海に飛び込もうと思ってた。 それで全部終わらせようと思ってた。 でもその一言で、 少し期待してしまったの。 山下千和(やましたちより)、中学2年生。 海で出会った男の子・柊真(しゅうま) それは突拍子もない提案を 私に持ちかけてきた子でした。 「君は死にたい、オレは生きたい」 誰より生きたかった君が すべてを諦めた私にくれた 最期の優しさ。 これで私の寿命と柊真(しゅうま)の寿命が入れ替わる… そしたら私の寿命をあげることになるの？ これで本当に…

それは昔、ヨーロッパの方では魔女が存在したらしい。 病気や怪我を治したり、 失くしたものを見付けたりと人々を助けて来た魔女がー… 朝見緋呂(あさみひろ)、中学3年生。 あたしは魔女がいるって信じてる。 だってお隣に住む十六夜穂月(いざよいほづき)は きっと魔女だもん。 「降らそうか、雨」 「さすが魔女！そんなことできるんだ！？」 「出来るわけないだろ、魔女にそんな力ないんだよ」 「つーか俺は魔女じゃないし」 「魔女でしょ、魔女の末裔！」 魔女とは魔術を行える人のことで多くは女の人だけど、 稀に男の人もいるらしい。 昔過ぎて、今はそんな力あるわけないって 穂月は言うけれど。 「だって魔女だから太陽の光が苦手なんでしょ？」 あたしの知らなかった魔女はもっと残酷で切なくてー… それでもあたしは穂月と。