プロフィール
桃乃ことり
【会員番号】1279823
ももの ことり です
振り回し振り回される関係
一番近いのに遠い関係
お互いがいなければ生きていけない関係
愛でも恋でもない特別な関係など
拗れていれば拗れているほど良いと思っています
おすすめ本棚によく登場する作家さんが
私の推し作家さんです。ぜひ読んでください
「今日のひとこと」
花平くんの「なあ?茅森」に心臓をまたやられた今日この頃です。倒れる。
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レビュー一覧
2024/12/03 01:57
ネタバレ
共依存
鳥籠の中で優しく大事に飼われた鳥は野生を忘れ、主人がいなければ生きていけないようになる。いわば主人に依存します。しかしこれは主人にも言えること。鳥は自分がいなければ生きていけないというエゴと愛情から結局は鳥に依存している。お互いが、お互いを必要としている関係性。
まさにそれを表しているのがこのお話だと感じました。
守らなければいけない存在、自分を受け入れてくれる存在。それは千佳くんにとっての乃々ちゃんで、守ってくれて沢山愛情を注いでくれる存在。それは乃々ちゃんにとっての千佳くんです。
パズルのピースが合わさって溶け合うようなごく自然な関係。これぞ共依存!というとても惹かれる作品でした。素敵な作品を、ありがとうございます。
2024/09/10 00:51
ネタバレ
愛が強いどころではない
主従関係って如何なる時代場所においても最高of最高なんですね
その中でもやっぱり執事とお嬢様は頭1つ飛び抜けていると思います。守り守られる関係が崩れる瞬間がたまらない…!それをまさに体現した作品だと思います。
主人公のまいお嬢様の成長、鷹司の決して表には出さないけれど確実に増えてゆく独占欲と愛情。無意識に振り回し、ポーカーフェイスを時折崩す年上の男。そしてとどめのピアスホール。
こんなに癖が詰まった作品ありますか…ピアスホールを他人に開けてもらうのってもう最早プロポーズだと思ってて…最後はダメでした…。
キスマ、告白、ピアスホール、キス。
これ全部執事がするの怖くないですか、怖いですね、愛。
少し風変わりな2人の恋物語。
ぜひ見届けてください
2023/10/16 00:20
ネタバレ
じれ甘とはこういうこと
最初この物語の題名を見た時「おおかみくん、ふれるなキケン!」と呼んでいたのですが実は「ろうくん、ふれるなキケン!」で、なんだただの名前かぁ、と思いつつも話を読んでいきました。
そしたらあっという間に心臓を鷲掴みにされました。
ひなちゃんの鈍感さと狼くんへの好きという気持ちが細かく書かれていて、ひなちゃんの表情とか動きがありありと浮かぶようでした。
問題は狼くん。おおかみくん、ともろうくん、とも読めるこの漢字。あくまで私の考えですが、これはきっとどちらも正解なんです。いつも鈍感で天然なひなちゃんに振り回されて飢えたオオカミ状態の時と、ひなちゃんがにこにこしながら呼びかけてくれるロウくん。狼くんsideの話は読んでいるだけで、苦しくなったり胸がぎゅう、となりました。
2人とも見事に拗れていてじれ甘が供給された瞬間でした。
同居ものやじれ甘に飢えている方はぜひ読んでみてください!
2023/09/02 10:06
ネタバレ
True happiness
すごく…すごく、良い作品でした。
ドラマを見ているような、ジブリを見ているような心地。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』や、フィリップ・K ・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などの既に存在する作品も織り込まれていてよかったです。
天織ちゃんの最初のドライでなにもかも「しょうがない」な性格から、どんどん「しょうがなくない」になっていく姿が見ていて泣けました。親に甘えたかった幼少期、自分を責め続け諦めてしまった思春期、ノアやルーカスに出会って色んなことを取り戻した青年期。成長が綺麗に描かれていて、すごいなぁと思いました。
ノアが発していたセリフにはきちんと意味があって、最後の伏線回収で鳥肌がたちました。
良い意味で考えさせられる作品で“人”って定義付けるもの、ほんとうのさいわいってなんだろう?と考えたりもしました。
ぜひぜひご一読ください。
2023/08/19 02:29
ネタバレ
たまらない
たまらなく好きです。
何もかもが狂ってて、愛で固められてて、全部の行動に意味があって。
うららちゃんが"好き"と自覚できないところ、雅くんの愛情の裏返しに素直に傷ついちゃうところ、自分の感情と雅くんに雁字搦めにされちゃうところ、ぜんぶたまらない。
雅くんがうららちゃんを守るため、愛するためだけに必死に過ごしてきたんだと思うと、なんだか泣けてきます。
雅くんの心境が細かく描写されてて、一緒にくるしくなって、つらくなって、なきたい気持ちになりました。
サブキャラのかりなちゃんや永浜くん、航太くんと先生。みんながうららちゃんと雅くんのことを気遣って、後押ししてくれていて自分もこんな人間になれたらいいな、と思えました。
家庭環境、キャラ達の動機や行動、背景や設定、どれも作り込まれていて世界観に引きずりこまれました。
ぜひ読んでみてください。