「っい……っ」 「ーー…食べられなくて良かったね」 　 あぶない笑みを浮かべて、彼はそう言った。 首筋からじわりと滲む、甘さと共に。 ◦𓍯◦ 𓍯◦ 柚原 莉乃 Rino Yuzuhara 深月 透夜 toya Mizuki ◦𓍯 ◦𓍯◦ 𓍯 「……なに、噛んでほしいの？」 「……」 「…どうなっても知らねえから」 私に与えられたのは、痛みをともなう甘さと、あぶない契約。 「……い、痛いのは……いや」 「……」 「噛むなら、やさしくして、」 本能は警報を鳴らす。何度も、何度も。 溺れて、堕ちて。 さあ、甘い蜜を召し上がれ。

「決めた。俺、せーとかいちょーのセンセイになるってことで」 「……は？」 ゆるく細められた真っ黒の目。端だけ上がった形のいい唇。 私の順風満帆な学校生活は、この綺麗な問題児によってこわされてしまうのかも。 ． * · 【完全無欠、文武両道な生徒会長】 ※ただし弱点がひとつ 瀬川　詩織 Segawa Shiori ✕ 【（いろいろ）危ないイケメン問題児】 桐谷　真綺 Kiritani Maki · * · 「ほら、逃げないこっち向く」 「やっぱすぐ赤くなんねー」 「ガード緩すぎ、そんなだとこーいう目に遭うよ」 すぐに寝る、サボる。 気だるげで、ミステリアスだと有名で。 そして耳には、禁止されているピアスがひとつ。 まるで孤高の狼さま。 ーーそんな問題児が、なぜか私をお気に召したらしい。 · * · 「疲れた、ごめん足貸して」 「は？」 なぜか、やたらと近いし。 （たぶん距離感がバグっているんだこの人は） 「あーあ、こんなつもりじゃなかったのに」 なぜか、真っ直ぐな視線はやたら甘いし。 （ぜったい女慣れしてるでしょ） 「どうしてくれんの？生徒会長？」 ーーーそれはこっちのセリフだよ。 ◇こちらは漫画シナリオになります 「第5回noikomiマンガシナリオ大賞」にエントリーしています

ーーーパシャパシャと響くシャッター音と、ぐっと近づいた距離。 触れられた手と、瞳に閉じ込められた熱はとっても熱くて、甘くて。 「ーーっ！ちょっと！」 「しー……撮影中、でしょ？」 今日も、わたしたちは秘密の関係を続けたまま。 ◦ ∗ 意地っ張り系美少女。 七原 ののか -Nanahara Nonoka- × 大人気モデル。 柳瀬 琉唯 -Yanase Rui - ◦ ∗ 誰もを魅了して、虜にする王子様。 だけど“女嫌い”だという冷たい彼は、 「……ねえ、『もっと』って言って？」 「はいぎゅー……逃がさないよ？」 冷たさなんて、どこにもないくらい甘くて、 普段の琉唯くんとの境界線がこわれたみたいに、 「ーー今日、覚悟しなよ？」 ときどき、意地悪な王子様がひょっこりと顔を出す。 ◦ ∗ こんな関係、やめたいのに。 いつまでたってもやめられない、そんなわたしは。 どんどん溺れていくばっかり。 2023.9.17.～

私には、後輩がいる。 「恋奈センパイ、まーた彼氏にフラれたんだ？」 いじわるで、生意気で。 「センパイには合コンは似合わないよ」 口は悪いし、ぜったい私を先輩だと思ってないし。 ……でも、たぶん。 「……恋奈先輩なら大丈夫ですよ」 たぶん、少しだけ優しい甘さを含んでいる。そんな後輩。 ┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄ 美澄 恋奈（高2） ┄Misumi Lena┄ 白谷 悧來（高1） ┄Shirotani Riku┄ ┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄ 「……いい加減、俺にする気になった？」 ーーーそれは、可愛くない嘘の魔法。 「先輩の弱さを、俺に分けてよ」 彼の心が暴かれるとき、ひどく優しく魔法は解ける。 一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。

◦ ∗ ーーーさて、問題です。 『うわわわ、ちかいちかい近すぎる……っ！もう絶対顔真っ赤だよ……っ』 『……これは、やばいかも。てか、俺の彼女かわいすぎる』 『『……こんなの、あと数センチで触れそうじゃん』』 ーーーふたりの今したいこととは、何でしょうか？ ◦ ∗ ▷キスがしたい彼女 ゆるふわ系女子。 永井 める Nagai Meru × ▷キスがしたい彼氏 無口な能面男子。 管野 律 Kanno Ritsu ◦ ∗ いつもいつも、どきどきさせられるばっかりで。 君がとなりにいるだけで、心臓が痛いくらいに高鳴って、もうだめなの。 「ーー……キス、してほしい」 この願いと、君を思う気持ちは ーーーとどまることをしらないまま。 2023. 8.4～