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東 鈴美さんのプロフィール
作品一覧
東 鈴美さんの作品一覧
人生をかけた初恋
完
東 鈴美
/著
総文字数/0
恋愛(その他)
0ページ
0
#恋愛
#片思い
#地獄
表紙を見る
とある女子高生、山本真由は高校2年の冬に激しい恋をした。 初めての恋だった。 雪の降る凍てつく風が肌を刺すような寒い日に、あと少しで受験生なので夜遅く塾が終わった疲れのせいか、帰りの電車で眠ってしまった。 目が覚めると、知らない駅に来てしまったようだった。どのくらい寝ていたのだろう? ふと時計を見ると、11時半を回っていた。 急いで帰ろうとするもお腹が空いていたのでコンビニに寄った。 そこでアルバイトをしていたのが岡田陸だった。 いつもは近所のスーパーでバイトをしてるのを何度か見かけていた。 「バイト兼けもちしてるのかな?」なんて思いながら店を出る。その日は次の日がテストだったので急いで家に帰った。 とある日に、近所のスーパーに寄った。そこにも彼はいた。あまりにもよく見かけるので話しかけてみることにした。 「あの、セブンエイト〇〇店でも働いてるんですね。覚えてるかな?」 そうすると、予想外の答えが返ってきた。 「え?お客さん何言ってるんです?僕はそこで働いてませんよ」 え、どういうことだろう。意味が分からない。 そのときから何故か岡田陸のことが気になって頭から離れない。 名前は名札見て知ったけど、名前以外に歳も何も知らない。だから、私はそのスーパーに足繁く通うようになった。 毎回そのレジへ並び、「忙しいですか?」とか何気なく話して帰るだけ。 何度も繰り返すうちに、素っ気ない態度ながらに色々知れた。 お店に遅めに行くこともあった。 そしたら、たまたまシフト終わりのようで私服で帰るのに出くわした。自分もちょうど買い物が終わったので帰るところだった。 道を歩いていると、ずっと前を歩いているのが見えた。 何処へ行くのだろう、びっくりするくらい私と方向が同じだ。 曲がるのが見えたが、なんとそれは私の家の目の前だった。 お隣さんだったことには驚いた。こんな偶然あるのだろうか? そして、私の中で何かが壊れる音がした。 時が経ち、私は高校を卒業した。 もう高校生では無くなった。私は専門学校生になった。 夕方、毎日通っている所がある。それはもうスーパーではない。 岡田陸の部屋のベッドの下だ。 完
作品を読む
いつか忘れると決めた君にありがとうを言いたい
東 鈴美
/著
総文字数/0
恋愛(純愛)
0ページ
0
#いじめ
#大人しい
#余命
表紙を見る
ずっと、私は自分に自信が持てないでいた。 高校に入ってからもう半年になるだろうか、、。 そんな時、隣の席いたのは友翔だった。 友翔は私が高校に入って初めて話しかけてくれた男子だ。正直、第一印象は最悪だった。 「俺、芹澤友翔。お前は、、峰田若葉、、だっけ?」 そう話しかけてきた彼に私は、初対面のくせにいきなり呼び捨てにして来た上に女子をお前呼ばわりして感じ悪いと思った。 私は友翔をグッと睨み付ける。 なんて、私にそんな度胸はないから出来るはずもない。極度の人見知りだからだ。 だが最近、妙に友翔を見てしまっている私がいる。 なぜだろうか、、。 * * * 冬休みに入ろうかというこの季節に、友翔が突然話しかけてきた。 「もう1年生も終わるのか、、。俺たち、そろそろ付き合わねぇか?」 私は驚きのあまりお弁当の卵焼きをぶちまけてしまった。 「ば、、バカ!何言ってんの?」と怒った口調で苦笑いしてみせる。 「でも、、良いよ、、。」 そう言ってはみたものの、私にはまるで恋というものが何かまだわからなかった。たしかに、高校に入ってからというもの周りにはカップルが増えてきている。 だが、決してそういうのに流されている訳ではない。元々、分からないなりにではあるが憧れはあった。 心の奥底では、高校生の恋愛なんてたかがすぐ別れるだろうから少しくらい味わってみてもいいかな、、というその程度からの回答だった。 卒業してしまえばそれっきりなのだから、、 * * * 時が過ぎ、気づけば私たちは高校2年生の冬を迎えていた。 そんなある日の夜中、私は突然の胸の痛みがして翌朝病院に行ってみると急性の胃炎だと診断された。そうして、入院することとなったのだ。 「かなり前から痛みがあったのではないだろうか?」と医師には伝えられたが私には自覚がない。 * * * 入院して3ヶ月になる頃、私の容態は急変した。 一時的に意識がない昏睡状態に陥ってしまった。 意識は戻ったものの、これ以上の迷惑をかけたくなかった。だから、私は転校することを決意した。何も伝えずに、、。 そのとき既に、私は友翔の連絡先を消してラインも全て削除していたのだった。 最初は軽い理由からだったが、本当は初めて好きになったのに気づいたころにはもう遅かった。 もう私達が会うことはなく、どこにいるか分からない。
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