運命の番なんて、と思っていた。 　なのに。 「離さないからな」 　彼は彼女を抱きしめてそう囁く。 　抗いようもなく、彼女はその声に溺れる。 　頭の奥がしびれたように思考できなくなる。 「本能以上に愛してる」 　彼の言葉に、目を閉じる。 　彼女のあふれる涙を、彼はその唇で受ける。 「君の全てを俺のものに」 　もう逃れられない。 オメガバース。

　オメガ狩りに遭った琴鳥（ことり）は 外出が怖くなっていた。 「オメガ被害者の会に行ってみない？」 　友達の一言が琴鳥の運命を変えた。 　琴鳥は間違えて別の会に行ってしまう。 　そこで出会った女性のアルファ、美鷹（みたか）。 　彼女は琴鳥を運命の番かもしれないという。 　しだいに惹かれていく琴鳥だが、 怪しい男が現れ、美鷹に近づくな、と言う。 　男は琴鳥につきまとい、美鷹を狙う。 　琴鳥は男の前でヒートを起こしてしまい……。 　ハッピーじゃない話です。ご注意ください。 　

オメガバース。 アルファの女性とオメガの女性のラブストーリー。 「君は私の運命の番だ」 雅は優しく支配するように花純を愛する。 その笑顔にいつも花純はとろけてしまう。 花純のすべては雅のものだ。 だが、花純は気付いていた。 雅が責任で花純と結婚しようとしていることに。 私が愛するのは雅だけ。離れたくない。 だけど、本当に結婚していいのだろうか。 彼女の責任に付け込むようで罪悪感がある。 そんなとき、パーティーでオメガの紫苑と出会う。 「雅の運命の番は僕だ」 彼は花純を牽制し、雅に近付く。 雅の本心は。 紫苑は雅の運命の番なのか。 花純は思う。 ずるくてもいい、そばにいたい。 あなたを本当に愛しているのなら、 あなたを自由にしなくてはならないのに。 彼女の下した決断は……。 ご注意 大人が読む前提で書いています。 女性同士が愛し合う表現がありますので、 苦手な方はご注意ください。

茅野藍（かやのあい）は派遣切りにあって 無職になった。 求人誌で見た宝石店の募集に運命を感じ、応募する。 無事に合格したものの、 かっこいい先輩にからかわれ、 美人先輩にへこまされ、 翻弄される日々。 思い出の人からもらったアクアマリンに 勇気をもらいながら、なんとか日々を過ごす。 ある日、歓迎会で酔っ払った藍は、 気がついたらイケメン店長の家で裸で寝ていた。 どうしてこうなった！？ その後も 店長からの二人きりの「接客指導」に どきどきさせられっぱなし。 そんなとき、思い出のアクアマリンが壊れて……。 ストーカーやら強盗やらも現れて……。 ＊人が殴られたり流血したりするシーンがあります。ご注意ください。 誤字脱字の修正は気づいたときに行います。 読んでくれた皆様、ありがとうございます！ おすすめ掲載2023/8/15