睦月ゆきさんのレビュー一覧
人は決して平等じゃなく、 だけど、幸せを追い求める権利は平等にある。 幸せは転がり込んで来るものではなくて、 求めて初めてその一歩。 幸せは、人が運んでくるのだから、 愛し愛される価値のある人間で居たいと この作品を読んで、私は強く思いました。 素敵な作品です!
中学生という大人への階段を昇り始める時期に、 恋をして、友情に悩んで、進学を通して未来を想像する。 過ぎてしまえば、当たり前の事だけれど、 必死だったあの頃。 不器用だったあの頃。 大人になってしまうと、あの頃に悩んで必死になった事は大した事でなく感じるけれど、 大切なのは“必死になった”という事なんだと思う。 ここには懐かしい想いが沢山あって。 お話の中で、皆ゆっくりと、時には間違えたりもするけれど確実に成長して行きます。 その姿がみずみずしく描かれています。 あの頃を思い出しては、懐かしく、恥ずかしく、 照れ笑いしてしまう、そんな物語です。 オススメします。
ミステリーなのに 詐欺師なのに 騙し合いなのに 優しくて 哀しくて 人って温かい、と思わせてくれる作品です。 最高に人間味溢れるキャラ達のテンポのいい会話も魅力的です。 優しく美しく冷酷に欺く彼らの活躍をお楽しみ下さい。 オススメします!
まだ初々しく恋を実らせたばかりのカップルが 自分の気持ちと相手の気持ちを確かめながら 一歩一歩進んで行く姿は、眩しく清々さを感じます。 純粋に真っ直ぐに── そして手探りの先に見える未来。 これからの彼らを応援したくなりました。 bikkeさんのホワイトデー応援企画。 バレンタイン応援企画と合わせて読まれると更に楽しさ倍増です!
コミカルで弾むように展開するそのテンポは絶妙! しかもそれだけじゃなく、込められたメッセージは温かくて。 大人になればなる程、失敗が怖くなる私ですが…… でも失敗も見方を変えたら、こんなに素敵とエールを貰いました。 和宮樹サンの作品はいつも心をじんわりと温めてくれます。 『頑張れ!』と強く言うのではなく、笑顔で背中をポンッと押してくれるような優しさの詰まったこのお話。 バレンタインが過ぎても、どんなに時が過ぎても その優しさはそのままここにあります。 お薦めです!!
傷があっても 『私なんて』『俺なんて』があっても それでもいい 足りない部分を否定するのでなくて 認めてみれば 取り巻く世界は今より優しくなり 今よりキラキラ輝く 優しい優しいメッセージの込められた作品です。 香風りりサンからの愛溢れる贈り物をあなたに。
色々な人がいて 色々な世界があって その中で人は恋をして成長して 時には傷ついたり傷つけたり 思い出すと苦笑いしてしまうようなそんな恋も 恋だったのかな?と自分でもあやふやな過去の思いも 全てが『今の自分』に繋がっていて それは決して否定するべきではなくて 受け入れてあげる事が必要だと そんな風に言われた気がしました。 優しくてほろ苦くて、珈琲のお供にぴったりな作品です。 ぜひご一読を!! 読まなきゃ損です
人は人によって生かされている。 守りたいもののために懸命に生き抜く。 与えられた生を必死で全うする。 そんな当たり前でなかなか出来ない事、 そんな当たり前なのに忘れがちになってしまう事、 がしっかりと盛り込まれています。 こんな時代だからこそお薦めします。
クラスメートの死から始まるこの物語ですが、とても爽やかです。 十五歳の夏休み、一人の死を通して、ナオの得たものは……。 明日を生きるという事を考えさせられる作品です。
色々な人が語り手になり、秘密の話が展開されていきます。その構成が面白いです。読後爽やかになれる、そんな作品です。