「ねぇ…」 人と話すのが得意じゃなかった。 「これ、なに？」 上手く伝わらないのが、面倒で。 「いちじく」 人を見るのが好きじゃなかった。 「これは？」 何を考えているか、わからなくて。 「ブラータチーズ」 なのに、何故なのか。 「なんで一緒に並んでるの？」 ここまで"わからない"というだけで。 「…一緒に食べるからだろ」 気づいた時にはもう。 「ふーん」 引き込まれてしまっていた。 -Perfect Fig-

▼scene Ⅰ 「きょんちゃーん‼会いたかったよーッ♡」 「さっさと帰ってください」 「相変わらずクール！でも好きッ‼」 ▼scene Ⅱ 「この手術を成功させたら、どんなご褒美をくれる？」 「ご褒美がないとやらないんですか」 ▼scene Ⅲ 「終わるまで、お預けです」 「焦らすねぇ。でも焦らしプレイも僕好きだよ？」 「プレイって言うのやめてください」 ▽scene Ⅳ 「そうやってふざけるから、信じられないんです！」 「えー？」 「本気になっちゃって、いいの？」 -You are an "adult toy".-

▼question Ⅰ 　先生は、彼女はいるんですか？ ▽answer Ⅰ 　いません。 ▼question Ⅱ 　どんな人がタイプですか？ ▽answer Ⅱ 　特にこだわりはありませんね。 ▼question Ⅲ 　どこに住んでいますか？ ▽answer Ⅲ 　さすがに秘密です。 ▼question Ⅳ 　ペットは飼っていますか？ ▽answer Ⅳ 　…それに近いものでしたら。 　いつの間にかうちに居座るようになって、 　時折隠れては、 　やきもちを妬いているようです。 　そんなところが、 　可愛らしいんですけどね…。 ▼question Ⅴ 　毎日欠かさない物はありますか？ ▽answer Ⅴ 　…そうですね、 　敢えて言うなら―― "蜂蜜が入ったコーヒー" ですよね、先生？ -Medical records and Coffee-